乗りたかったのは、キブンが乗るクルマ Vol.211
2021.02.21
CAR

使い勝手より目立つ車⁉︎ アウトドアフィールドで見つけた異彩を放つ4台

アウトドアを楽しむなら? と聞けば真っ先に思い浮かぶのは、SUVやミニバン、ピックアップトラックなどだろう。じゃあ、それ以外のボディタイプだとアウトドアを楽しめないのか?

答えは「NO!」。

富士の麓で開催された「“OVER LAND EXPERINCE” GRID POINT&MEETUP CAMP」でも、異彩を放つ意外な車がいた。今回はそんな目線をピックアップした4台の紹介だ。

第1回のバン第2回のピックアップ第3回のSUVはこちら。

 

■シュタイア・プフ ピンツガウアー

シュタイア・プフのピンツガウアーは、オーストリア製の軍用車両。今回の会場でもひと際目を引く車だった。

鉄板剥き出しのスクエアなボディ、どんな場所でも入って行けそうなごついタイヤと極端に高い地上高。軍用車両だから快適性とは無縁だが、フィールドに到着すればいやというほど快適な時間を過ごせるのだから、道中の多少の不便は気にする必要ないのかもしれない。

ちなみにこの車、前2名+後ろ3名の5人乗りで、座席後ろには広大な荷台がある。にも関わらずホイールベースはわずか2.2m!と軽自動車より短いのは、それだけクルクルと小さく回転したほうがいいという、軍用車両ならではの事情なのだろう。

オーナーであるMMF代表の山口さんがルーフから顔を出しているのは助手席頭上に設けられた監視用のハッチ。

カスタムペイントで黄色にして、ヒッチカーゴでアウトドア感を高めている。どこを走っても注目の的間違いなしの一台だ。

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■フェラーリ 308GTBi

まさか、アウトドアイベントでフェラーリに遭遇するとは! それも1980年代のV8モデルに!

こちらの308はインジェクション化された1985年式のGTBiで、フルオリジナルのまま現在まで乗られているもの。もちろん積める荷物はわずかだが、ウルトラライトハイク装備のソロキャンプなら全く問題はない。

ボディカラーがよくある赤や黄色じゃないところも、大自然に似合っている。

当時の肉厚なタイヤも、マッドテレーンじゃないのに荒れ地にマッチしてるとすら感じてしまうほど。フェラーリでアウトドア! アリですね!

 

■AMC CJ-7

CJ-7はラングラーの祖先にあたるモデルで、CJの名がつけられた最後のジープ。佐藤栄治さんのCJ-7は1980年式で、アメリカン・モーターズ(AMC)から発売されたものだ。

現代のラングラーより長いセブンスロットルグリルなどから漂うクラシカルな雰囲気が緑の中に映える。

ぱっと見はそれほど手を加えていないように見えるが、エンジンはシボレー383に載せ替えてあり、さらにミッションはTH400、デフはフォードナインを載せている。

さらに足元はビードロックホイール、デフロックにはデトロイトロッカーをチョイス。そしてエンジンパワーを引き出すためのMSDイグニッションも備えている。

見た目はさりげなく、中身はハードコア仕様。ファッションでジープに乗るのも良いだろう。しかしこういう見えないところのこだわり方が“ツウ”の凄みを醸し出すのは、ファッションも車も同じなのだ。

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■フォルクスワーゲン タイプ1

“ビートル”の愛称でも知られるタイプ1は、1941年から2003年まで製造され続けた世界の自動車史に残る名車。最終的な製造台数は2153万台に達した。日本でもクラシックミニと並びファンが多い。

62年間、変わらぬ形で製造され続けたが、年代ごとに微妙にモディファイされている。

ballistics.jpさんのビートルは、タイプ1の中でも1953年まで作られていた、最初期のスプリットウインドウと呼ばれる世代。リアウインドウが2つに分かれていることからこのように名付けられた。

最初期らしいクラシカルなスタイルと統一感を出すために、オールペンされたボディやインテリア、ホイールは、狙い通りクラシカルなんだけど、つや消しのベージュゆえ、古くささを感じさせない。まるで時空を超えてきたかのような存在感すらある。

リフトアップした足元にはマッドテレーンタイヤ。意外とタイプ1に似合うし、おかげでビーチじゃなく草原なのにタイプ1がサマになるから不思議。

ファンが多い分、街中で見かけることもあるタイプ1だけど、これならきっと街中でも確実に目立つだろう。

 

平 健一=取材・写真 高橋 満=文

# カスタムカー# キャンピングカー# グリッドポイント&ミートアップキャンプ
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