乗りたかったのは、キブンが乗るクルマ Vol.209
2021.02.18
CAR

ランクル、ディスコ、エレメント。人気SUVの“人と違う”カスタム5好例

オーバーランドスタイルな車とアウトドアな大人が集ったイベント「“OVER LAND EXPERINCE” GRID POINT&MEETUP CAMP」。

ここにアウトドア好きで知られるスタイリストの平 健一さんが参加。集まった人たちの愛車を取材してもらった。第1回のバン第2回のピックアップに続いてお届けするのはSUVだ。

今や街はどこを向いてもSUVだらけ。だからこそ愛車を自分らしくカスタムして、人とは違う個性を楽しみたい。

そう、こんな具合に。

 

■ランドローバー ディスカバリー3

ランドローバーの中核モデルのひとつであるディスカバリー。2005年3月に日本導入されたディスカバリー3は、初めて独立懸架サスペンションを採用するなど、ディスカバリーの伝統から脱却したエポックメイキングなモデルだった。

また、スイッチひとつで5種類の路面状況から適切な走行モードを選べるテレインレスポンスなどの先進装備も導入され、従来の“ディスカバリー”と比べて使い勝手がグンと向上したモデルだ。

オーナーの奈良場太一さんが愛車にチョイスしたのは、2007年に販売された限定車「Supreme(スープリーム)」だ。このモデル専用の特別色だったシャンパンゴールドは、10年以上経って、いい感じで“枯れて”いる。

奈良場さんはそんなディスカバリー3 をさりげなくカスタム。ヘッドライトは殻割りしてオレンジレンズをクリアに変更するというツウなチョイスだ。

ルーフにはスーリーのスチールバスケットを載せ、リアにヒッチメンバーキャリアを備え、アウトドアテイストを演出している。

個性を出しつつもやりすぎない。そんなさりげないカスタマイズが、いい味が出ているシャンパンゴールドのディスカバリー3にとてもよく似合っているのだ。

 

■ホンダ エレメント

日本ではわずか2年間だけ販売された、アメリカ生まれのエレメント。

樹脂を多用したエクステリアなど、個性的なスタイルも特徴的だが、なかでもBピラーをなくした両側観音開きのドアはこの車最大の魅力。

普通のドアより開口部が広いから乗り降りがしやすく、リアシートも取り外せる。そのためキャンプ地などでは何かと重宝する一台だ。

カングーなどのフレンチMPVがブームになる中で、エレメントの存在が再評価され、実は今静かなブームになっている。

ムラタヒロさんのエレメントはルーフにチェイスライトバーやルーフラックを備え、足元はワンオフのスプーンホイール+4potキャリパーにマッドテレーンを履かせた武骨なスタイル。

15年前に新車で買ってからこのスタイルを貫いているという。ノーマルのエレメントはちょいファニーな顔立ちなだけに、北米の雪深い森林地帯のレンジャー隊車両のようなこのスタイルは、会場でも唯一無二の個性を放っていた。

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■トヨタ ランドクルーザー70(バン)

2014年に70シリーズの発売30周年を記念して約1年間の期間限定発売されたランドクルーザー70。

エクステリアの雰囲気は2004年に日本での発売が終了したときの姿とは変わっていたが、それでもヘビーデューティーなモデルを求めていた人たちから歓迎され、その人気は販売が終了したあともまったく衰えず、中古車市場では今なおプレミア価格で取引されている。

Sanzokoumutenさんが愛車に選んだのは、この70シリーズのバン(76型)だ。

オリジナルのベージュボディにブラックバンパーを合わせ、カンガルーバーとルーフキャリアも黒にするなど色数を抑えることで、全体を整えている点が絶妙。

さらに車高調サスペンションで車高を上げてゴツめのタイヤを履かせたり、カラーリングを抑えているからだろう、やり過ぎ感がまったくないが、しっかり個性が際立っている。うーんお見事!

 

■トヨタ ランドクルーザー70(ピックアップ)

岩下和広さんが選んだのもランクル70の復刻販売版。

岩下さんはピックアップトラックの79型をチョイスした。ちなみにピックアップは販売台数がかなり少なかったので、中古車市場ではバン以上に稀少性が高まっている。

岩下さんもSanzokoumutenさんと同様のベージュボディにブラックバンパーでカスタムしている。シュノーケルやルーフのフォグランプ、リアのヒッチカーゴなどを備えたほか、極め付きは荷台に設置された幌と、それらに備えたタフなギアたちだ。

まるで1年間かけて大陸横断中かと思うほどの重装備をしたランクルは、生半可なアウトドアフリークは寄せ付けない“ホンモノ”感がある。

ベージュ×黒カーキと色数を絞りこんだ車体に、ルーフの赤いカヌーもいい感じで映えている。載せるアイテムも含めて、ランクルの“本気”を引き出した一台といえるだろう。

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■ランドローバー ディスカバリー4

トップで紹介したディスカバリー3が伝統から脱却したモデルだとすると、このディスカバリー4は新しいメカニズムでより先進的になるとともに、より上級モデルとなるレンジローバーの雰囲気に近づいたプレミアムな“ディスコ”といえるだろう。

このディスカバリー4を、オーナーの岩佐さんは毎日の暮らしでも使いやすいように仕上げたという。

ルーフには大人がふたり快適に眠れるフロントランナーのルーフテントが備えられた。畳めばとてもコンパクトになるので、普段の見た目はもちろん、街中を走ったり、キャンプ地までの移動時などでも風を受けにくい。

グリル部につけられたフォグライトや、ルーフキャリアに備えられたダウンライトなど、“プレミアム”というだけに収めないアウトドアカスタムもいい感じだ。

溢れ出る高級感は街中で乗っていても違和感がなく、けれどキャンプを存分に楽しめる。必要最小限で最大の効果を得ているカスタムの好例だ。

 

平 健一=取材・写真 高橋 満=文

# SUV# カスタムカー# キャンピングカー# グリッドポイント&ミートアップキャンプ
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