乗りたかったのは、キブンが乗るクルマ Vol.193
2021.01.06
CAR

ワーゲン、アウディ、メルセデスのワゴン系SUVが証明する“背が低い”メリット

「ワゴン系SUV」とは……

ワゴン系SUVは、通常のSUVほど車高が高くないので、ルーフに荷物を載せやすいのも大きなメリット。

スノーボードやアウトドアギアは、ルーフに載せたいという人なら、ワゴン系SUVのほうが扱いやすいハズだ。

しかも今の季節なら、雪山でも余裕で走れるようなスペックを持つやつがいい。

アウディやフォルクスワーゲン、メルセデス・ベンツのドイツブランドから、そんなワゴン系SUVがリリースされている。

 

■フォルクスワーゲン「パサートオールトラック」

悪路走行時には車がアクセルを操作

フォルクスワーゲンの2代目パサートオールトラックは2018年10月に登場した。ボディサイズは全長4780×全幅1855×全高1535mm。

ベースのパサートヴァリアントは通常で639L、後席を畳めば1769Lというステーションワゴントップクラスのラゲッジスペースを備える。

そのユーティリティをそのままに、最低地上高を30mm高い160mmとし、悪路走破性を高めたワゴンSUVがパサートオールトラックだ。

搭載エンジンは最高出力190ps/最大トルク400N・mを発揮する2Lディーゼルターボ。4WDシステムは路面状況に応じて前後にトルクを配分する4MOTIONが採用されている。

また走行モードに「オフロード」モードが用意されており、同モードでは急な下り坂を一定速度の低速で下りられるほか、ラフな道ではボディの上下動で思った以上にアクセルペダルを踏み込んでしまうことがあるが、そうした微細なアクセルワークを適切にコントロールしてくれる優れものだ。

たっぷりと荷物が積めるうえに、ディーゼルゆえJC08モード燃費で17.3km/Lと低燃費。アウトドアをとことん楽しみたくなるワゴン系SUVだ。

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■アウディ「A4オールロードクワトロ」

街乗りにも適したミドルサイズ

1999年にA6をベースとしたオールロードを開発したアウディ。ドイツ勢の中ではいち早くワゴンSUVに参入している。

2代目となるアウディA4オールロードクワトロは、通常のワゴンタイプよりも最低地上高が50mm高い170mmに設定され、ロードクリアランスを高めている。

また走行モードを切り替えて車両特性を変更できる「アウディドライブセレクト ダイナミックハンドリングシステム」に、オールロードのみ「オフロード」が備えられている。

搭載されるエンジンは最高出力249ps/最大トルク370N・mを発揮する2Lターボ。これに7速ATが組み合わされる。

同社独自の4WDシステムであるクワトロは、路面状況に応じて前後のトルク配分を最適化するのはもちろん、高速道路を走行している時など四輪駆動が不要と判断したら、前輪駆動車として走行できる。

加えて2020年10月の仕様変更でマイルドハイブリッド機構を搭載。これにより約55~160km/hの範囲でコースティング(アクセルをオフにしたとき、エンジンブレーキをかけずに惰性で走る)中にエンジンを停止するとともに、25km/h以下でアイドリングストップ機構が働き燃料消費を抑制できるようになった。

ラゲージ容量は495L。全長4760×全幅1845×全高1490mmと街乗りしやすいサイズなので、普段の買い物などにも扱いやすいワゴンSUVだ。

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■メルセデス・ベンツ「Eクラスオールテレイン」

乗り心地最高な上級モデル

EクラスオールテレインはEワゴンの派生モデルとして2017年9月に登場した、メルセデス初のワゴン系SUVだ。

Eクラスのラグジュアリーな雰囲気と、SUVシリーズの逞しさを融合した佇まいはさすがメルセデス。2020年9月のマイナーチェンジでエクステリアデザインに手が加えられ、シャープさが一層際立った。

なお、マイナーチェンジ後のEクラスオールテレインは2021年2月以降のデリバリーの予定だ。サイズは欧州モデルで全長4947×全幅1861×全高1497mmとなる。

搭載されるエンジンは最高出力194ps/最大トルク400N・mを発生する2Lディーゼルターボ。振動や音が小さく設計されているので高速巡航は快適そのもの。

Eクラスワゴンに比べて最低地上高が25mm高く設定されている。また走行状況に応じて前後のトルク配分を変える同社独自の4WDシステム「4マチック」が備わるほか、サスペンションには車速や路面状況に応じて減衰力を可変させるエアサスペンションシステムが備わり、荒れた路面では車高を最大35mm高めることができる。

走行モードには35km/h以下では車高が20mm高くなる「オールテレインモード」が搭載されている。またディスプレイには車高やステアリング角度、車体の傾きなどをリアルタイムに表示してくれる。

エアサスペンションによるボディコントロールによって、とても滑らかにクルージングできるなど、Eクラスの中でも乗り心地はトップクラス。

しかもラゲージ容量は通常で640L、最大で1820Lと今回の3台の中で最も大容量だ。たっぷりと荷物を載せて、雪道も未舗装路も優雅に走れるワゴン系SUVだろう。

 

ワゴン系SUVは、ベース車のワゴンよりも最低地上高が高められながら、車高自体が低いため安定性も◎。ルーフにも荷物をガンガン積みたいけど、荷物の上げ下ろしやドライブは優雅に。そんな人にオススメなのだ。

「ワゴン系SUV」とは……
今や車選びの主軸になったSUVだが、あまりにも街中で見かけるのでちょっと食傷気味……。しかしそのスタイルや利便性は捨てきれない。そんな人にはステーションワゴンとSUVのクロスオーバーという、ワゴン系SUVがちょうどいいかも。上に戻る

高橋 満=文

# SUV# ステーションワゴン# フォルクスワーゲン# メルセデス・ベンツ
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