乗りたかったのは、キブンが乗るクルマ Vol.168
2020.11.04
CAR

“老舗三菱”の味わいがギュッと凝縮された2台のSUV、RVRとエクリプスクロス

「小は大を兼ねる! スモールSUVの世界」とは……

かつて「パジェロ」で日本のクロカン時代を開いた三菱自動車。

クロカンからSUVと呼ばれるようになっても、そしてサイズが小さなスモールSUVになっても、老舗の腕にはさらに磨きがかかっているのだ。

ジャストサイズ!のロングセラーモデル
「RVR」

2010年の登場だから、今年で10年目というロングセラーモデル。大ヒットとまでいかないが、やはり「このサイズがジャスト!」と思う人が多いのだろう、根強い人気のあるSUVが、「RVR」だ。

全長4295×全幅1770×全高1615mm。

スモールサイズだが、実はこれより二回りは大きい「アウトランダー」(全長4640mm)と同じプラットフォームを用いている。

そのためホイールベースはアウトランダー同様2670mmもあるから、室内は広々としていて、ラゲージ容量も406Lとかなり広い。

プラットフォームを共有化することで、コストが抑えられただけでなく、アウトランダーと比べて約200kg軽いRVRのほうが、同じプラットフォームの走行性能や乗り心地の良さを引き出しやすいというメリットもある。

デビューからの10年で幾度も改良が加えられているので、衝突被害軽減ブレーキを標準装備するなど機能は最新だ。

1.8LエンジンにCVTが組み合わされ、2WDと4WDがある。4WDは2/4WDを走行状況に応じて自動で切り替えるオートモードや、2WDまたは4WD固定モードが任意で選べる。かつての名車「パジェロ」由来のシステムを採用しているのも“三菱伝統の味”のひとつと言えるだろう。

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近日、PHEVが投入されるスポーティモデル
「エクリプスクロス」

「エクリプスクロス」のデビューは2018年。実はこの車も「アウトランダー」と同じプラットフォームを用いて開発されている。

全長4405×全幅1805×全高1685mm。

当然「RVR」と同じく室内は広い。ただしクーペ風デザインを採用しているため、ラゲージ容量は「RVR」より少ない374Lとなる。

ラインナップは1.5Lガソリンターボと、間もなく「アウトランダー」と同じ「2.4L+ツインモーター」のPHEVモデルが発売される予定。モーターは前後に1基ずつ搭載され、状況に応じてモーターのみ/エンジンが発電してモーターを駆動/モーターをエンジンがアシスト、という3つのモードを自動で切り替えてくれる。

ガソリン車は2WDと4WDがあり、PHEVは4WDのみ。

最大の特徴は、外観の通り、スポーティな走りが楽しめる点だ。

特に4WDシステムは、同社のかつての名車「ランサーエボリューションX」由来の、ラリーで勝つためのシステム「S-AWC」が採用されている。

状況に応じて4輪の駆動力/制御力を瞬時に適切にコントロールしてくれるので、雪道など滑りやすい路面でも安心して走れ、ワインディングでは驚くほどスムーズに駆け抜けることができる。

「パジェロ」や「ランサーエボリューション」で、長年SUVや4WDを研究して培ってきた技術や、「i-MiEV」や「アウトランダー」で磨いてきた電動化技術。

ジャストサイズの2台には、SUVの老舗、三菱自動車の技が凝縮されている。

「小は大を兼ねる! スモールSUVの世界」とは……
かつてメルセデス・ベンツがコンパクトクラスと冠した「190」の全長は4430mm。つまり、これより小さい車は“スモール”と呼んでいいと思う。日本の狭い道路もスイスイ行けるし、燃費も良好。そんなスモールサイズのSUVは、等身大で乗りたい車の代表格だ。上に戻る

籠島康弘=文

# RVR# エクリプスクロス# スモールSUV# 三菱自動車
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