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2020.10.29

ポップ・先進・エレガンス。“クセ”が際立つ個性派フレンチスモールSUV3選

「小は大を兼ねる! スモールSUVの世界」とは……
フランス車というと、かつては一部の車好きのためのマニアックなチョイスというイメージもあった。
しかし今ではライフスタイルにこだわりを持つ人や、人と違う車に乗りたいという人から大きな支持を得ている。

フランスの自動車メーカーであるプジョーとシトロエンはグループPSAという同じ企業に属している。さらにシトロエンのサブブランドとしてスタートしたDSが2014年にシトロエンから独立した。
そのためプジョー・シトロエン・DSはプラットフォームを共用していながら、それぞれ独自の個性が与えられている。つまり、エンジンなど基本構成はほぼ同じだが、デザインテイストや乗り心地のセッティングなどに、各ブランドの色がある。
そんな違いを確かめながら、昔から小型車が得意なフランス勢のスモールSUVを見ていこう。
 

■個性的な“ブサカワ”顔が人気
シトロエン「C3エアクロスSUV」

全長4160×全幅1765×全高1630mm。
シトロエンは、グループPSAの中でもっともカジュアルなブランドだ。
2019年7月に日本導入された「C3エアクロスSUV」はハッチバックの「C3」をベースにしたSUV。全幅は今回紹介する3モデルの中でもっとも小さく、日本の細い道でも走りやすい。
まず目を引くのはなんといってもデザインだろう。
フロントのライトを上下に分割にしたような顔はインパクト大! ともすれば不細工な顔立ちだが、一目見てシトロエンとわかる表情は、女性からも「カワイイ!」と支持されている。

ボディカラーも定番のホワイトやブラックだけでなく少しくすんだブルー(ブリージングブルー)ややや暗めのベージュ(サーブル)といった流行のニュアンスカラーが用意されているのも、シトロエンらしいこだわり。
ルーフレールやリアクォーターガラスに、またインテリアでもシートやインパネにオレンジのアクセントが施されているのは、ほかにはないセンスだろう。
プジョーやDSよりもしなやかな乗り心地も特徴のひとつ。FFのみの設定だが、路面状況に合わせてトラクションを最適化するグリップコントロールが搭載されているので、雪道や未舗装路もある程度は走れる。
街中の走行がメインだけれど、たまにはキャンプ場やゲレンデに遊びに行きたいという人なら、十分満足できるはずだ。


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