ニューノーマルな時代の「大人カジュアル」ガイドブック Vol.17
2020.10.15
CAR

ジープ「ラングラー」のイイトコ6つ。ファミリカーにもなる冒険車って唯一無二

海へ山へと、もともとアクティブ派に人気のジープ「ラングラー」。そこにオープンエアを加えたことでより自然との一体感が味わえ、さらなる人気を呼ぶこと間違いなし。

オーシャンズな男に自信を持っておすすめしたい一台だ。

ラングラー アンリミテッド サハラ 2.0L スカイ ワンタッチ パワートップ
全長4870×全幅1895×全高1860mm 620万円。

ラングラー アンリミテッド サハラ 2.0L スカイ ワンタッチ パワートップ
ラングラー アンリミテッド サハラをベースに電動開閉式のルーフを装備した限定モデル。リア クォーターウインドーも取り外し可能で、専用の収納袋が付き、リアシート背面に格納できる。また、街中で被りたくない!という人にも打ってつけだろう。

先代から変わらぬ圧倒的な悪路走破性と、現行型になってからの取り回しの良さ、快適な乗り心地は、各方面で絶賛され、売り上げから見てもそれは実証済み。

ファミリーカーとしても使える

日本におけるジープの販売はきわめて好調だといいます。6年連続で数を伸ばしていて、対前年比では実に16.3%増です。その成長の牽引役となったのが、フルモデルチェンジしたこのラングラー。

ジープ銘柄の中では最もタフでストイックなモデルですが、より安価でカジュアルなチェロキーやレネゲードも抑えて全体のトップ、全数の4割くらいをラングラーが稼ぎ出しています。

日本でなぜラングラーが売れるのか。大前提として挙げられるのは、5ドア化されて後席の居住性が良くなったアンリミテッドが先代から投入されたことです。これでファミリーカーとしての適性も高まった。さらに現行型は乗り心地や静粛性も大きく向上し、多くのSUVと大差ない感覚で普段乗りに使えます。

一方で、本格的なオフローダーならではの走破力はきちんと担保されています。デザインに変わり映えはありませんが、路面状況を逐一把握でき、ボディの寸法感覚が掴みやすい。これも悪路由来の理由です。こういう本物の道具感がありながら、ファミリーカーとして毎日使える柔軟性も併せ持っている。

そこにかねてからのアウトドア人気や自然共生意識の高まりなど、社会背景の変化も手伝ってラングラーに注目が集まっているのだと思います。ちなみに、この大開口のパワートップは、カタログモデルでは選べない専用装備。気軽に空を見ながら走りたい人には最高の一台です。

自動車ライター
渡辺敏史
出版社で自動車/バイク雑誌の編集に携わったあと、独立。自動車誌での執筆量が非常に多いジャーナリストのひとり。車の評価基準は、市井の人の暮らしにとって、いいものかどうか。

 

愛車の走行距離は20万kmオーバー

7、8年前に先代のラングラー アンリミテッドを買って、今も毎日のように乗ってます。乗りすぎて、走行距離は21万kmを超えちゃってますが、18万kmぐらいのときにATをオーバーホールした以外、大きな故障は1回も起きてません。本当に頑丈な車ですね。

ラングラーを選んだ理由は、昔から山や川で遊ぶのが大好きだったからというのに加え、あのビジュアルですね。「ザ・四駆」としか言いようがない硬派な造形にビビビッときました。21万㎞をともにした今でも、まったく飽きることがないです。

ミュージシャンっていうと「会員制のバーでお酒を飲んで……」みたいな夜型のイメージがあるのかもしれませんが、少なくとも僕はそういった遊びには興味がなくて、昔から山や海ばかり行って遊んでます。先日もラングラーで海に行って夕方まで延々泳いでました。

ラングラーの何がいいって、先ほど言ったデザインに加え、どんな場所にでも入っていけるということです。車幅の関係で行けない道もありますが、そうでない限りはどこへだって行ける。で、誰もいない川原でただ焚き火をしているだけでも、身体と心が——なんていうかこう、浄化されるんですよ。

なので、今乗ってるアンリミテッドを手放す気はまったくないですね。あ、でも「スカイ ワンタッチ パワートップ」はちょっと気になるかも。田舎道を、屋根を開け放ったラングラーで走ってみたいですね!

ミュージシャン
モン吉
2004年、FUNKY MONKEY BABYSを結成。’13年に同グループを解散後、世界各国を旅し、’16年1月25日にモン吉としてソロ活動を開始。2ndアルバム『モン吉 2』が発売中。

 

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普段のドライブを冒険に変える

男ってアホですね。ちょこっとキス釣りに行くだけなのに、300m防水のダイバーズウォッチを眺めてニヤニヤしてしまう。お前、3mだって潜れないだろうというツッコミはごもっともです。

あと、今日は飛行機で出張だからパイロットウォッチをはめよう、とか。高尾山で超ハイスペック登山靴を履いているおじさんも多い。今、すれ違った男の子、アンパンマンのシューズでサクサク登ってたよ?

でも、いいんです。300m潜らなくても、操縦桿を握らなくても、北アルプスを縦走しなくても、それを身に着けているだけで冒険をしている気になれれば、それでいいんです。

で、自動車界で冒険を感じさせる一台が、ジープ ラングラーだ。オフロードで試乗すると、その走破性能にたまげる。へばりつくように岩山を登り、泥濘地では匍匐前進、深い川だって渡っちゃう。はっきり言って、車の限界よりドライバーの限界が先に来る。今の日本だと、オフロードコース以外でこのスペックにありがたみを感じるのは豪雪地帯とゲリラ豪雨のアンダーパスぐらいだ。

でも、大事なのは走破性能という機能より、80年近い年月をかけて紡がれてきたジープの物語が、当たり前のドライブを冒険に変えてくれることだ。おまけにこの限定仕様は、電動開閉ルーフで“空”まで手に入れた。右手にパイロットウォッチ、左手にダイバーズウォッチをはめて、超ハイスペック登山靴を履いて乗り込もう! 

モータージャーナリスト
サトータケシ
フリーランスのライター/エディターとして活動。最近乗って感銘を受けたのは200万円台のプジョー208と、その約10倍のベントレー・ベンテイガV8。「車は深いと思った」とか。

 

 

自分のライフスタイルにドンピシャ!

大学1年でサーフィンを始めたときに買ったのが、トヨタ マークⅡのワゴン。昔の、あのカクカクしたデザインのやつです。その後、三菱アウトランダーを10万kmぐらい乗って、今年の5月、現行型のラングラー アンリミテッドに乗り替えました。

今はいろいろ便利な世の中ですから、合理的に考えればカーシェアでも十分なのかもしれません。でもやっぱり、借り物の車で海や雪山に行くのと、自分が本当に気に入ってるマイカーで行くのとでは、気持ちのアガり方がぜんぜん違うんですよね。

僕の場合、生活の中で常に「街と自然」が共存していて、つまり、東京に住みながらもしょっちゅう海や雪山に行っているので(笑)、そのどちらにも「自然体で似合う車」が欲しかったんです。海や山に行くからといってことさらに気合を入れるのではなく、自然にすっと似合う車といいますか。

そういった意味で現行型のラングラー アンリミテッドは、僕にとっては最高の選択でした。荷物もたくさん積めるし、未舗装路でもガンガン走れる。僕のライフスタイルと嗜好にピタッとハマったんです。

惜しむらくは、アンリミテッド サハラが納車された直後に「スカイ ワンタッチ パワートップ」が発売されたことですが(笑)、それでもラングラー アンリミテッドを選んだこと自体については、一点の曇りもなく「後悔してない」と断言できます。

オーシャンズ読者代表
掛井智也
大学卒業後、株式会社Plan・Do・See入社。ホテルやレストランの企画・運営を手掛ける。平日も出勤前に海へ行くほど年中サーフィンに打ち込み、冬場はスノーボードにも没頭する。

 

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本物の機能美が感性に訴える

モノへのこだわりや質が求められる時代になった近年、高級車よりもライフスタイルを表現できるアイコニックなSUVがもてはやされているのは、各自動車メーカーが次々と新型SUVを投入していることからも想像できる。

なかでもラングラーをはじめディフェンダーやGクラスなど本格クロスカントリー4×4にいたっては、各業界のセンシティブな人々も触手を伸ばすカテゴリーとなっている。

ラングラーは、米国の軍用車を祖とする四輪駆動車で、約80年の系譜に書き連ねられる真のジープ。特異な意匠には意味があり、内側に寄せられたヘッドランプは狭いブッシュロードでも明かりを先まで照らすことができ、レンズの破損も避けられる。またリアに背負ったスペアタイヤは、車両の転覆時にロールバーの働きをして乗員の生存スペースを確保するためのもので、ボンネット先端と運転席の延長線上の高い位置に装着されている。

さらに時代に逆行するかのような垂直に立ったフロントウインドーも、太陽の反射光を敵機に向けないための防衛機能。そんな本物の機能美が現在のラングラーにも溢れ、現代人の感性を大いにくすぐってくる。

ハードなクロカン四駆ながら、ワンタッチでオープンエアーが満喫できるこのラングラーは、気持ち良さもミックスした欲張りモデル。ラングラー人気のなか、欲しいけれど人と被りたくないという方に、最高のモデルではないだろうか。

4×4ジャーナリスト
竹村吉史
埼玉県・秩父のアウトドアパークブロンコオーナー兼4×4ジャーナリスト。オーストラリアや中国西域の砂漠、ボルネオのジャングルなどで得たノウハウを基に、四駆の正しい使い方を啓蒙する。

 

 

忖度抜きで、いいところしかない!

僕は自動車の整備や販売、カスタマイズなど手掛けており、この間は日本には正規輸入されたかったラングラーのピックアップトラック版を輸入してキャンパー仕様にしたり、いろいろやっているんです。それにお客さんにはラングラー乗りも多いです。

そういった立場から言わせていただくと、このスカイ ワンタッチ パワートップ仕様のアンリミテッド サハラは、本当に「いいところしかない!」と言える一台だと思います。

まず第一に「車両価格がバカ高くない」というのと、「それでいて安すぎもしない」というのが素晴らしい。高すぎると買えないし、かといって、車というのは安すぎてもナメられる。というのが僕の持論です(笑)。

そして「4WDのオープントップモデル」というのは少ないので、周囲との差別化ができるのもいいですね。夏場は暑すぎて屋根は開けられないかもしれませんが、それでも海辺の道を走る一瞬だけでもオープン状態で走ると最高に気持ちいいと思います。ボディカラーは派手なパンプキンメタリックを選んで、美女を助手席に乗せてドライブしたい! この車はきっとモテる!

歴史的な背景やその機能性から、ラングラーは硬派なクロカンというイメージが強いかもしれませんが、「いい意味でバカにもなれる車」だと思います。軟派に乗ってもいいじゃないですか。アクティブな使い方をしなくたって、この車には夢があるんです。

S&Company 代表
鹿田能規
車のラッピングから整備、板金塗装までを行う「S&Company」代表取締役。オフローダーのほか、スーパーカーの取り扱いも得意とする。最近のブームはキャンパー仕様のカスタム。

 

谷津正行=文

# ジープ# ラングラー#
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