乗りたかったのは、キブンが乗るクルマ Vol.152
2020.09.27
CAR

カイエンとレンジローバーのPHEV。それは実用とロマンのハイブリッド車

使い勝手のいいSUVに大容量バッテリーを搭載し、充電機能を備えたPHEVが続々と登場している。

車体の大きさを活かし、広い床下にバッテリーを搭載。重心が低くなることで、背の高いSUVでもコーナーリング性能や直進時の安定感が高いというメリットがある。

さらにガソリンエンジンとモーターという2つの駆動ユニットにより、静かでコンフォートな走りと、鋭い加速性能を両立させている。このような特徴を活かし、2つのプレミアムブランドが究極のSUVを世に送り出した。

それがポルシェの「カイエン ターボS Eハイブリッド」と、ランドローバーの「レンジローバーPHEV」だ。

ポルシェ
「カイエン ターボS Eハイブリッド」

3世代目となる現行型「カイエン」は、シャシー、エンジンなどを一新して2017年12月に登場。スペシャルモデルである「カイエンターボ」は、最高出力404kw(550ps)、最大トルク770N・mを発生する4L V8ツインターボエンジンを搭載する。

2019年8月から予約がスタートした「ターボS Eハイブリッド」は、ここに100kW(136ps)を発生する電気モーターを追加。システム最高出力は500kW(680ps)、システム最大トルクは実に900N・mだ。

ツインターボとモーターというダブルのドービングにより、全長が5m近くあり、重量も2490kgある巨大なSUVながら、0-100km/h加速はわずか3.8秒という驚愕の数値を叩き出す。

文字通りシートに体が張り付く加速力。最高速度は公式発表で295km/hに達する。その性能は完全にスーパースポーツのものだ。

一方でアクセルを力強く踏み込まないときは、プレミアムモデルに相応しい優雅な走りを堪能できる。

街中でのちょっとした移動ならエンジンを使わずモーターのみで走行するEVモードを搭載(EV航続可能距離:40km)。EVで走っても最高速度を135km/hまで上げることが可能だ。

高速巡航ではモーターとエンジンを最適に組み合わせて静かに走行。もちろんアダプティブクルーズコントロールを使ってリラックスしながらドライブを楽しめる。

獰猛なまでのスポーツドライビングから紳士的な走りまで、あらゆるシーンに対応できる究極のSUVが「カイエン ターボS Eハイブリッド」だ。

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ランドローバー
「レンジローバーPHEV」

もう1台の「レンジローバーPHEV」は、2018年6月より予約がスタート。最高出力221kW(300ps)、最大トルク400N・mを発生する2L直4ターボに105kWを発生するモーターを組み合わせ、システム最高出力は297kW(404ps)、最大トルクは640N・mに。

モーターのみでの走行距離は40.7km。カイエン同様、街乗りならガソリンを使わずに済ますことだって可能だ。

レンジローバーは贅を尽くした上質なインテリアを備えるプレミアムモデルながら、過酷なラフロードも難なく走れる圧倒的な4WD性能が与えられている。それはPHEVになっても変わらない。

なかでも驚くのは、どれくらいの水深まで走れるかを表す最大渡河水深。PHEVはバッテリーをはじめとする高電圧のシステムを搭載しているのに、最大渡河水深はガソリンモデルと同じ900mmとなっている。

インパネのタッチスクリーンで車高を操作できるエアサスペンション、岩場や泥濘地、砂地などの走行モードをテレインレスポンス、ぬかるみなど滑りやすい路面で設定した速度を維持するオールテレインプログレスコントロールなど、ラフロードで威力を発揮するレンジローバーならでは機能もガソリンモデル同様に備わっている。

 

「カイエン ターボS Eハイブリッド」と「レンジローバーPHEV」。プラグイン機能を搭載したこれらのSUVを所有することは、男にとって究極の夢に違いない。

残念ながら日本の道では車が持つポテンシャルの半分も引き出せないかもしれないが、そんなことはどうでもいい。大事なのはいざとなったら295km/hで走れる、岩場や泥濘地、そして水の中までも躊躇なく走れるという事実だ。

電気の力を使うことで驚愕の性能を手に入れたこれらのSUVは、実用性とロマンのハイブリッド車と言えるだろう。

 

高橋 満=文

# PHEV# SUV# ポルシェ# レンジローバー
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