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ランドローバー
「レンジローバーPHEV」


もう1台の「レンジローバーPHEV」は、2018年6月より予約がスタート。最高出力221kW(300ps)、最大トルク400N・mを発生する2L直4ターボに105kWを発生するモーターを組み合わせ、システム最高出力は297kW(404ps)、最大トルクは640N・mに。
モーターのみでの走行距離は40.7km。カイエン同様、街乗りならガソリンを使わずに済ますことだって可能だ。

レンジローバーは贅を尽くした上質なインテリアを備えるプレミアムモデルながら、過酷なラフロードも難なく走れる圧倒的な4WD性能が与えられている。それはPHEVになっても変わらない。
なかでも驚くのは、どれくらいの水深まで走れるかを表す最大渡河水深。PHEVはバッテリーをはじめとする高電圧のシステムを搭載しているのに、最大渡河水深はガソリンモデルと同じ900mmとなっている。

インパネのタッチスクリーンで車高を操作できるエアサスペンション、岩場や泥濘地、砂地などの走行モードをテレインレスポンス、ぬかるみなど滑りやすい路面で設定した速度を維持するオールテレインプログレスコントロールなど、ラフロードで威力を発揮するレンジローバーならでは機能もガソリンモデル同様に備わっている。

 
「カイエン ターボS Eハイブリッド」と「レンジローバーPHEV」。プラグイン機能を搭載したこれらのSUVを所有することは、男にとって究極の夢に違いない。
残念ながら日本の道では車が持つポテンシャルの半分も引き出せないかもしれないが、そんなことはどうでもいい。大事なのはいざとなったら295km/hで走れる、岩場や泥濘地、そして水の中までも躊躇なく走れるという事実だ。
電気の力を使うことで驚愕の性能を手に入れたこれらのSUVは、実用性とロマンのハイブリッド車と言えるだろう。
 
高橋 満=文


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