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2020.09.03

ただのでかいアメ車じゃない!大人になった今こそ「2代目チェロキー」の再確認を

「中古以上・旧車未満な車図鑑」とは……

vol.14:「チェロキー(2代目)」
ジープ、1983年〜2001年

四角いボディにタフな走行性能。時代を問わないジープの人気は言わずもがなであるが、それは我々ユーザーだけでなく、自動車業界内でも同様のようで、ジープブランドの所有権の変遷は目まぐるしい。
始まりは第二次世界大戦。アメリカ陸軍によって発注され、生産を請け負ったウィリス・オーバーランドがジープの商標権を得る。
2代目「チェロキー」。右ハンドルが輸入された1993年時点での最廉価モデルの車両本体価格は299万8000円だったが、1997年には286万5000円に。現在、100万円前後で中古車が買える
その後1953年にカイザーに買収されてカイザー・ジープに商標権が移り、さらにカイザー・ジープが1970年にアメリカン・モーターズ(AMC)に買収される。
ジープの商標権を獲得したアメリカン・モーターズは、カイザー・ジープ時代の「ワゴニア」の生産販売を継続しながら、1974年に「ワゴニア」の派生車種としてジープの初代「チェロキー(SJ型)」を開発した。
しかし1979年にアメリカン・モーターズはルノーの傘下に入る。さらに1987年にクライスラーに売却されるなどを経て、2014年にフィアットグループの傘下に収まった。
今現在ジープは、FCA(フィアット・クライスラー・オートモビルズ)の1ブランドとなっている。
これだけ会社を渡り歩いているにも関わらず、今もブランドが続いているのは極めて稀である。それだけジープには独自の魅力があるということだろう。
1983年に登場した2代目「チェロキー」。当初は初代(SJ型)同様、2ドアモデルもラインナップしていた


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