乗りたかったのは、キブンが乗るクルマ Vol.136
2020.08.11
CAR

手軽に始めるバンライフ。常識破りな「N-VAN」の遊びをサポートする仕様

「VAN for LIFE」とは……

ホンダが2018年7月に発表した「N-VAN」は、軽バンとしては異例のFF(前にエンジンを置き前輪を駆動)を採用した。

2018年に登場したホンダの軽バン「N-VAN」。

これまでは「小さなボディにたくさんの荷物を積むと、ボディ後方が重みで沈み込み、前輪が浮くのではないか。浮いた前輪では路面を掴めない=走れなくなるので、その心配が不要な後輪駆動がベスト」というのが軽バンの常識だった。

実際ライバルのスズキとダイハツの軽バンはFR(エンジンを前に置き、後輪を駆動)だ。

無駄を削ぎ落としたシンプルな運転席周り。

だからFFベースの「N-VAN」は、当初「本当に使えるのか?」と思われたのだが、その心配は杞憂だった。

タイヤをほぼボディの四隅に配置することで、荷重の中心を後輪よりも前にし、かつ同社お得意の低床化技術で重心を低くした。ちなみに同じくホンダの「アクティ・バン」と比べて床は140mmも低い。

しかもエンジンは前輪の上に重しのように配置されている。これらのおかげで荷物の重みで車体が沈み込んでも前輪が浮き上がらないのだ。

考えてみれば、大きさこそ違うがルノー「カングー」だってFFだ。「前輪が浮く」というほうが杞憂だったのかもしれない。

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間口と使い方を広げるピラーレス

もうひとつの“常識破り”が、前席と後席との間にあるピラー(柱)がない「助手席側センターピラーレス」構造だ。

これまでダイハツ「タント」をはじめ、乗用車にはピラーレスの採用例はあるが、軽バンとしては初となる。

ピラーがないことによって後ろからだけでなくサイドからも大きな荷物を積めるので、釣り、キャンプ、サーフィン、自転車など、さまざまなレジャーで便利に使えるはずだ。

リアシートと助手席をほぼフルフラットに格納でき、格納した際の室内長は2635mmと一人で車中泊するには十分なスペースが生まれる。純正アクセサリーのマルチボードを使えば2名で車中泊することもできる。

またピラーのない助手席側の開口部は幅1580mm、高さ1230mmと広大。室内高は1365mmもあり、積載可能なビールケースは40個と大容量。

また「N-VAN」はプロ用のベーシックグレード以外にも、レジャーユースを視野に入れた2つのタイプが用意されている。バンライフを楽しみたい人にはこちらがオススメだ。

「N-VAN +STYLE FUN」。
「N-VAN +STYLE COOL」。

ハイルーフの「+STYLE FUN」は丸目のLEDライトで可愛らしいな雰囲気を演出し、ロールーフの「+STYLE COOL」はエッジの効いた押しの強いスタイルに仕上げられている。

また、純正でレジャー用のアクセサリーも多数用意されており、荷室部分には8個のフックとともに、ロールーフで26個、ハイルーフで28個のナットがつけられているので、ポールやボードを使って自分好みの棚などをDIYで備えることも簡単なのだ。

ビルダーが仕上げた車中泊仕様の「N-VAN」も多い。車内がベッドになるほかポップアップルーフがついているものなら4人就寝も可能だ。

シンク、運転席回転シート、ソーラー充電、断熱仕様など、各ビルダーが「N-VAN」を便利な仕様にカスタムしている。

フィッシング仕様のアクセサリーを使った例。

購入価格や維持費も安い軽自動車だし、手軽にバンライフを始めてみたいなら、まずは「N-VAN」からという選択は、大いにありなのだ。

 

「VAN for LIFE」とは……
バンは商用だけに非ず。「VAN LIFE」という言葉そのままに、家族や友達と、荷物を好きなだけ詰め込んで好きなときに好きな場所へ。そんな流れる雲のような気ままな「車上生活」を実現してくれるバンは、まさに“for LIFE”に使いたい車なのだ。上に戻る

高橋 満=文

# N-VAN# パン# バンライフ# ホンダ
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