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間口と使い方を広げるピラーレス

もうひとつの“常識破り”が、前席と後席との間にあるピラー(柱)がない「助手席側センターピラーレス」構造だ。
これまでダイハツ「タント」をはじめ、乗用車にはピラーレスの採用例はあるが、軽バンとしては初となる。
ピラーがないことによって後ろからだけでなくサイドからも大きな荷物を積めるので、釣り、キャンプ、サーフィン、自転車など、さまざまなレジャーで便利に使えるはずだ。

リアシートと助手席をほぼフルフラットに格納でき、格納した際の室内長は2635mmと一人で車中泊するには十分なスペースが生まれる。純正アクセサリーのマルチボードを使えば2名で車中泊することもできる。
またピラーのない助手席側の開口部は幅1580mm、高さ1230mmと広大。室内高は1365mmもあり、積載可能なビールケースは40個と大容量。
また「N-VAN」はプロ用のベーシックグレード以外にも、レジャーユースを視野に入れた2つのタイプが用意されている。バンライフを楽しみたい人にはこちらがオススメだ。
「N-VAN +STYLE FUN」。
「N-VAN +STYLE COOL」。
ハイルーフの「+STYLE FUN」は丸目のLEDライトで可愛らしいな雰囲気を演出し、ロールーフの「+STYLE COOL」はエッジの効いた押しの強いスタイルに仕上げられている。
また、純正でレジャー用のアクセサリーも多数用意されており、荷室部分には8個のフックとともに、ロールーフで26個、ハイルーフで28個のナットがつけられているので、ポールやボードを使って自分好みの棚などをDIYで備えることも簡単なのだ。

ビルダーが仕上げた車中泊仕様の「N-VAN」も多い。車内がベッドになるほかポップアップルーフがついているものなら4人就寝も可能だ。
シンク、運転席回転シート、ソーラー充電、断熱仕様など、各ビルダーが「N-VAN」を便利な仕様にカスタムしている。
フィッシング仕様のアクセサリーを使った例。
購入価格や維持費も安い軽自動車だし、手軽にバンライフを始めてみたいなら、まずは「N-VAN」からという選択は、大いにありなのだ。
 
「VAN for LIFE」とは……
バンは商用だけに非ず。「VAN LIFE」という言葉そのままに、家族や友達と、荷物を好きなだけ詰め込んで好きなときに好きな場所へ。そんな流れる雲のような気ままな「車上生活」を実現してくれるバンは、まさに“for LIFE”に使いたい車なのだ。上に戻る
高橋 満=文


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