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2020.07.15

見た目、サイズ、扱いやすさ。フォルクスワーゲン「ゴルフⅡ」は今乗るにも“ちょうどいい”

「中古以上・旧車未満な車図鑑」とは……

vol.9:「ゴルフⅡ」
フォルクスワーゲン、1983年〜1992年

かつて“ホットハッチ”という言葉があった。要は普段の街乗りにピッタリな小型ハッチバックに、ちょっとパワーのあるエンジンを載せて、街乗りでも峠でも楽しめちゃうように仕立てられたモデルだ。
元祖はフォルクスワーゲンの初代ゴルフに用意された「GTI」と言われている。
1983年にデビューした「ゴルフⅡ」。日本では翌1984年から販売された。1.8Lと1.6Lディーゼル、1.6Lディーゼルターボ、1.8Lの高性能バージョン(DOHC)があった。1989年10月時点の車両本体価格は211万〜312万円。中古車の平均価格は約100万円。
残念ながら日本に初代ゴルフの「GTI」はやってこなかったが、特にヨーロッパの車好きに認められ大ヒット。ゴルフ成功の一因とも言われるほどになった。
2代目の「ゴルフⅡ」が1984年に日本にやってきた際、ようやく「GTI」も輸入され、日本人もついに“ホットハッチ”なるものを知る。
そしてやはり大ヒット、どころかあまりにも人気となり、「GTI」ではないモデルにGTI風グリルを備えるカスタマイズも横行したほどだ。
「ゴルフⅡ」の5ドアモデル。初代「ゴルフ」よりもホイールベースを伸ばして後席の空間を広げた。


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