服と同じように気分がアガる車は間違いなく存在する。
見た目、憧れ、速さ、スペック……理由は山ほどあるが、どうせ乗るなら運転の楽しい車を選ぼうじゃないか。識者らによる10車10様の乗り心地、その最適解とは?
今回は、1回目として4人の識者がオススメするフランス車とドイツ車を紹介。
〜フランス車〜
「小さくても楽しさは“大”、最も身近なスーパーカー」
ルノー トゥインゴ私の場合、マジメ一辺倒のセダンより遊び心溢れるコンパクトカーのほうが気分はアガリます。そんな車の筆頭がルノー トゥインゴ。まずは、その丸っこいデザインがなんとも愛らしい。しかも小さい車体にもかかわらずキャビンを目いっぱい広くとっているので、大人4人が楽々乗れるという実用性にも優れる。おまけに内外装はカラフルで超洒脱。女子ウケもバツグンです。
トドメがエンジンをリアアスクルより前に積んでいるところ。一応RRと公表されていますが、実際はなんとスーパーカーと同じミドシップ! 可愛さだけでなくメカ好きにも訴えかける、毎日が楽しくなる車なのです。
| モータージャーナリスト 大谷達也さん Age 58 老舗自動車誌出身。軽からスーパーカーまでを対等に評する審美眼を持つ。楽しさの原点に立ち返り、最近35年落ちトヨタAE86を増車。 |
「駿足ぶりはまるでスポーツカー界の長友選手」
アルピーヌ A110運転して楽しい車の最右翼として今、真っ先に思い浮かぶのがアルピーヌA110です。軽くてコンパクト、高剛性な車体。エンジンをその車体中心に載せることで前後重量バランスを最適化できるミッドシップレイアウトのおかげで、“走る、曲がる、止まる”のすべてがまさに意のままになるのが一番の魅力。
運動神経に優れた人は、体重に関係なく体幹がしっかりしていてバランス感覚に秀でてますよね? 車でもそれは一緒だと言っていいでしょう。飛ばす必要などなく、それこそ交差点ひとつ曲がるだけでも「運転って楽しい」と思わせてくれること間違いありません。
| モータージャーナリスト 島下泰久さん Age 47 自動車評論家として独立してほぼ四半世紀。レースもかじるなど走りには一家言アリ! 昨秋に話題の新型スープラを購入、気になると手が早い。 |
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