[TOY CAR STORY]遊べる車の最強装備。ヤキマのルーフトップテントで総仕上げ!
TOY CAR STORY vol.6●「オーシャンズ仕様のカスタムカー、つくります!」 と、高らかに宣言して始める「TOY CAR(トイ・カー)」プロジェクト。大人がドキドキ・ワクワクする最高にオモチャな車の仕上がりまでを追う。
世界に一台だけの最高にオモチャなトイ・カーをつくる本プロジェクト。

前回は“トイ・カーらしいリア空間”として上の写真のDIYキッチンキャビネットを取り付けたが、もうひとつ、このトイ・カーに欠かせないアイテムがある。
それが「ヤキマ(YAKIMA)」のルーフトップテントだ。
トイ・カーを完成させる、早い・簡単・使えるテント
ヤキマはアメリカでは最大手のひとつに数えられるメジャーなアウトドア・ギアブランド。ルーフトップテント以外にも自転車やサーフボード、スノーボード、カヌーなどあらゆるアクティビティに合ったキャリア等を手掛けている。

今回オーシャンズのトイ・カーに備えたのは、大人2人が快適に過ごせるSサイズのルーフトップテントだ。
ルーフトップテントとは、文字どおり車のルーフに設営できるテントのこと。車中泊ならぬ車上泊に欠かせないアイテムだ。

これならテントを車に積み込んで行く必要もなければ、それを取り出して、ペグを打つといった設営の手間もいらない。設営地の地面の凸凹やぬかるみを気にする必要もないから、設営する場所を探す必要もない。
車を停めたら外側のカバーを外して、梯子を引き出しながら降ろせばテントが自然と開く。はい、これで完成。

テント内はマットレスが敷かれているので、これ以上何をする必要もない。収納時は梯子を上げて、梯子をしまい、カバーのジッパーを閉めるだけ。
通常のテント設営には何かと時間と手間がかかるが、ヤキマのルーフトプテントは設営簡単、慣れれば車を停めて5分以内に設営が完了できるだろう。

そう、前回のキッチンキャビネットで田島さんがこだわった「到着した先ですぐに寛げること」は、テントの設営でも実践されているというわけなのだ。
梯子を登ってルーフトップテントの中へ入ってみれば視界が開けて、ツリーハウスのようなワクワク感がある。これも通常のテントにはない魅力のひとつ。
高い場所(トイ・カーのパンダの車高は1640mm)なのに加え、四方に虫除けのメッシュを備えた窓があるので、風通しも見晴らしも抜群だ。さらに寝転んでみれば、天窓までついている。
夜空に輝く星の鑑賞も楽しそう。防水カバーも備わっているし、夜寝ている間に雨が降っても、高い場所だからテントの床が水浸しなんて心配もない。
取り付けは省エネ&使うときは省スペース
パンダのようにルーフレールのある車なら、ルーフトップテントを車に取り付けるのはとても簡単。ルーフレールに2本のクロスバーを左右に渡し、そのクロスバーにルーフトップテントを載せ、ジョイントのネジを手で締めるだけ。

それにこんな小さな車のルーフに何か載せて走るってだけで、なんか可愛い。Sサイズのルーフトップテントで、重量は大人2人で載せられる程度。これが「作業」といえば作業だけど、一度装着したら、普段の街乗りの際に邪魔になることはないから、そのまま載せっぱなしでもOKだ。
一般的にルーフトップテントは車の左右どちらかの横か、車の後ろに展開(梯子を降ろす)するのだが、今回の2代目パンダの場合、写真のように車の前にも展開できてしまった。

省スペースで言えば、前回紹介したキッチンキャビネットも、車のバックドアを開けてあっという間に寛ぎのスペースをつくれてしまうこのトイ・カー。だから車を停める場所さえ見つかれば、あっという間にキャンプが始められる。
テントやテーブルを設営できる場所をうろうろ探す時間も省けるってわけ。その分、キャンプを楽しむ時間が増える、まさに「到着したらすぐに寛げる」車なのだ。
とまあ、設営時間を大幅に省き、設営スペースまで省いてしまったトイ・カー。これなら車中泊でもキャンプでも、遊ぶ時間を長ぁ〜く取れる!
というわけで次回は、完成したトイ・カーで実際にオートキャンプに出かけてみるぞ!
[取材協力]
カードローブ
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籠島康弘=文