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2020.02.25

ポルシェもベンツもアウディも。本気で検討したい「EV(電気自動車)」

まだまだ選択肢が少なかったり、充電インフラが不安だったりと、なかなか手を出せない人がいるであろうEV。
ただ、2020年は「EV元年」と呼べそうなほど、多くの車種が各メーカーから投入され、社会情勢も変わりそうだ。

「EV」という選択肢を本気で検討したい

未来の車はEV=電気自動車になる。正直、少し前まではそう言われても、いまひとつ現実味がなかったが、2020年はいよいよEVを本気で検討すべき年となりそうだ。なぜなら昨年から今年にかけて、魅力的なEVが続々と登場している、またする予定だからだ。
「EV」という選択肢を本気で検討したい
コックピットはフルデジタルになり、助手席正面にもタッチディスプレイを、中央には10.9インチのインフォテインメントディスプレイが配置される。また、音声認識操作が可能で「ハイ、ポルシェ」の声で起動する。電源ボタンはポルシェの伝統に倣いステアリング左側に配置される。
そもそも、なぜ未来の車はEVだと言われているか。「EVは環境に優しいから」という答えは、残念ながら50点。内燃エンジンを電気モーターに置き換えれば確かに車両からの排ガスはなくなるけれど、発電所で電気をつくればやはりCO²が出るのは変わらない。
しかし電気は風力、太陽光、バイオマスなどからクリーンにつくることもできる。EVは環境に優しい存在になるためには、これら再生可能エネルギーの普及がマストである。
また、普及のためには充電インフラの拡充も欠かせない。今ですら週末の高速道路などの急速充電施設には長い行列ができているのだから。
とはいえ、それらはEVが増えてくるにつれて解決されていくはず。それらを鑑みてのEV推しなのだ。
EVの量販の口火を切ったのは我らが日本。三菱・i-MiEV、日産・リーフなどが徐々にその存在を浸透させてきた。そして大ブレイクにつなげた存在といえばテスラである。航続距離が短い、走りがかったるいといった従来のEVのネガティブなイメージを、大容量バッテリーと高出力モーターの搭載で一気に打ち消し、しかも流麗なデザイン、斬新な先進装備といった魅力も付与し、EVを一気にリアルな選択肢へと押し上げたのだ。
その流れに既存のプレミアムカーメーカーも一気に追従してきた。ポルシェ・タイカンは、その筆頭格。ポルシェらしい、しかも未来的なデザインの4ドアスポーツカーは、最高峰の“ターボS”で最高出力761PS、最大トルク1050Nmという途方もない高出力を誇り、静止状態から100km/hまで、たった2.8秒で加速する。しかも航続距離は400km以上に達する。
しかも、低重心を活かした俊敏なコーナリングはまさにポルシェだし、電気モーターの音から抽出し加工した独特のサウンドを伴う加速感も迫力と未来感を併せ持っていて悪くないのだ。これなら生粋の車好きも唸ること必至である。
ほかにもメルセデス・ベンツのEQCやアウディのE-TRON、ジャガーのIペイスなど、プレミアム系の高性能EVは選択肢が続々と増えてきている。またプジョーのe-208のような、より手に取りやすい価格のモデルも近々上陸予定。
まさに2020年が、本気でEVを検討すべき「EV元年」となることは間違いなさそうだ。


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