いつの時代も、名車には鮮烈なキャッチフレーズがつきものだ。そいつに刺激され、記憶し、やがて欲しくて欲しくて堪らなくなる、なんて経験、誰もがあるのではないか。
そんなクルマ選びの決め手ともなったであろうキラーフレーズを見ていけば、不思議と自分の好みも明らかになってくるかも。
前編では、世界にその実力を知らしめた海外メーカーのキャッチフレーズ。誰が言いだしたのかはしらないが、きっと「あっ知ってる!」と叫びたくなって、もっとその車を知りたくなるに違いない。
「シルキーシックス」
BMW 6気筒モデル
BMWのクルマの特色を表す「シルキーシックス」。これは1960年代から’80年代にかけて造られた直列6気筒エンジンを搭載していたモデル共通の呼び名で、絹のように滑らかにエンジンが吹け上がり、加速することから名づけられた。
そして、その特性から人気に火がついたのが初代6シリーズの635CSi。環境保護規制からエンジンはターボ化されてはいるが、その特性は5シリーズをはじめとする現在の“直6”モデルにも受け継がれている。
最新世代になりエンジンはターボ化されたものの、唯一無二の加速フィールは健在。5シリーズには3ℓ直6エンジン搭載モデルの540iが用意され、今なおその絶妙な味を堪能することができる。1017万円〜。
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