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似合う服を知ることは自分を理解すること

Tシャツは無地だけでなく、映画T、バンドT、アニメTなど多岐にわたる。その選び方がまた、興味深い。
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「たとえば『ドラゴンボール』だったら、おそらくスーパーサイヤ人のデザインを一番に想像すると思うんですけど、僕はギャグ要素が多かった少年期が好きなので、子供の頃の悟空なら着ます。ちなみに大人のキャラクターで着るのは、亀仙人くらいですね(笑)。

映画Tも、洋画のポスターがそのまま日本語で訳されているようなデザインが好きです。『エイリアン』とか『キル・ビル』とかカタカナで書いてあって、“あなたはこの闇から逃れられない”みたいな日本語にすると不思議なコピーが入っているのがいいんです」。
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何かひとつ挙げるとすれば、“人と被りたくない”というのが服選びの指針になっているという辻さん。



「個性は欲しいですよね。『他の人は着なさそうだけど、俺なら着こなせそう』みたいな。最近だと、新宿伊勢丹で見つけたスカジャンがそうでした。着物みたいな袖幅で、広げると独特のシルエットになるところに一目惚れして、冬用と合わせて2着買いました」。

曰く、ファッションに興味を持ち始めたのは25歳を過ぎてから。

「目覚めたというより、“ちゃんとしよう”と思ったのがきっかけです。それまではオシャレをしているのが逆にダサいと思っていたし、毎日同じ服で過ごしていました。

でも、実は自分に似合う服・似合わない服を知ることが、自分を理解するうえで必要なんじゃないかと。それから少しずつ、お金がないなりに、数カ月に一度は新しい服を買うようになったんです」。



金銭的な余裕ができた今は、当時の我慢が爆発することも多々あるそうだ。

「僕は服に対する絶対的な目利きがないので、ある程度値段のするものじゃないと不安なんです。2000円の古着だと『これ、もしかしてダサくないか?』と自信が持てないので、良いものにちゃんとお金を払いたいという感覚があります」。



「あと、大阪の芸人界隈には『あいつ、服買い出したから(仕事の)調子いいな』と見る風潮があるんです。それを逆手にとって、『売れたらあの店で服が買えるんや』と後輩に夢を持たせる意味合いもありますね」。
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