「金持ちアピールは苦手」高級時計より、自分だけの一点モノを
話をコーディネイトに戻して、足元に注目したい。

「今日履いているのは、ドクターマーチンのスリッポンタイプです。今はもう廃盤になってますけど、同じ型の色違いを3足持っています。コントや漫才で靴を脱ぎ履きすることが多いので、ある時から紐靴を履くのをやめました。
他にヴァンズやコンバースのスリッポンも持っていますよ。靴はローテーションすることで長持ちするらしいので、毎日違う靴を履くようにしています」。
辻さんは足のサイズが28.5cm以上と大きいため、譲る後輩もなかなかいなくて整理に困っているとか。玄関はさながら「パーティー会場のような状態になっている」らしい。
ちなみにサンダルは履きますか? と聞くと……

「サンダルを履くのはコンビニに行くときくらい。劇場へサンダルで行くと、上の世代の人たちからの見られ方がよくないという話を聞いたので、基本的には靴下を履いて、靴で行くようにしています。本当はサンダルで行きたいんですけどね」。

バッグは2個持ちスタイル。メインは地元、京都のブランドであるキーヤンスタジオの大きなガマ口バッグで、サブはグラッドハンドの武骨なレザーバッグだ。
「ガマ口は、もともと小さいサイズを使っていたんですけど、『デカいのもあるで』と言われて、どんどん大きくなっていきました(笑)。珍しいデザインですよね。レザーのほうは、バケツっぽい形でザクザク荷物を入れられるのが便利です」。

辻さんの一軍アイテムは、どれもきちんとストーリーがあるから面白い。次に狙っているモノを聞いても、いわゆる高級ブランドの時計やアクセサリーにはあまり興味がないらしい。
「芸人の間でもロレックスとかめちゃくちゃ流行ってますけど、あれって本当にロレックスが好きっていうよりもステータスのために買っている気がして。そもそも僕は、高級時計や車をキャバクラで自慢するような、金持ちアピールの文化が昔から苦手なんで。
資産として買うって人もいますけど、僕は傷つけるのが怖くて着けられないですし。それよりは、袖が着物みたいに膨らんだスカジャンとか『俺しか着いひんやろな』みたいな一点モノを見つけるほうがテンション上がりますね」。
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自身のこだわりを押しつけることなく、飄々とサラリと着こなす。自分の「好き」と「似合う」を理解している辻さんのスタイルは、コント同様、唯一無二のセンスに溢れていた。