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2026.08.11

時計

プロモダクション代表が語る“デジタルウォッチ”の魅力「混沌の時代が生んだ創意工夫が面白い」

プロモダクション 代表 浜野貴晴

プロモダクション 代表 浜野貴晴


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デジタルウォッチの魅力をひと言で表すなら、作り手の試行錯誤だと思います。
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僕自身がプロダクトデザイナーということもあり、特に惹かれるのは1970〜80年代初頭に作られたもの。クオーツショックを皮切りに時計がどんどん身近になるなか、各メーカーが新しい表現を模索していたデジタルの黎明期です。

それは、開発者のアイデアにテクノロジーが追いついていない混沌の時代でもありました。だからこそ、紆余曲折が形になっていて面白い。

写真の「パルサー」はすべて純金製。なかでも中央のP1は価値が非常に高く、日本で確認できているのはこの一本のみ。ピンク色の風防はガラスではなく、人工ルビーを使用する。写真右はレディスの受注生産品。左は世界初の計算機付き時計「パルサー タイムコンピュータカリキュレータ」だ。

写真の「パルサー」はすべて純金製。なかでも中央のP1は価値が非常に高く、日本で確認できているのはこの一本のみ。ピンク色の風防はガラスではなく、人工ルビーを使用する。写真右はレディスの受注生産品。左は世界初の計算機付き時計「パルサー タイムコンピュータカリキュレータ」だ。


そんな特殊な流れがあって72年には世界初のLED式デジタルウォッチ「パルサー」が限定発売されましたが、それこそが僕をこの世界に引き摺り込んだ一本。実物を初めて見たのは87年、アメリカのユタ州にホームステイしていた高校2年生のときでした。街に一軒しかない宝石店の親父に定価の395ドルなら売ってあげると言われ、泣く泣く諦めたことを覚えています。
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結局、「パルサー」は大学に入ってから海外の蚤の市で手に入れました。価格は5000円程。でも、そこからが長い旅の始まりでしたね。資料を調べるうちに、「パルサー」はP1からP5、さらに派生モデルがあり、それぞれにバリエーションも存在すると。そして、それらの進化には時代背景のほか、デザイナーの向上心が表れているわけです。
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