
日本で二番目に小さな市=狛江にあるショップ「
STEEP GRADE SHARP CURVES(通称・SGSC)」。
古着あり、雑貨あり、パンあり、ZINEありの小さくて面白いこの店で、アーティスト大竹彩子さんの作品展示「ANT’S EYES」が開催される。
タイトルは、直訳すれば“蟻の目”だ。
ここで示す“蟻”とは、SGSCの建物がかつてクリーニング店だったときに使われていた蟻のイラストに着想を得たもので、そこを起点に大竹彩子さんが、店の周辺に存在するモノや風景を描き下ろす。紙は、愛媛でたった一軒だけが今も造る貴重な和紙「泉貨紙」だ。
STELLER’S DISCOVERY (2026) 202mm x 254mm, Acrylic gouache on paper
ここで、大竹さんのステートメントを記しておく。
STEEP GRADE SHARP CURVESの前の姿はクリーニング屋だったようで、
そこにいた一匹の蟻の絵が、今も守り神のように残っている。
狛江を訪れて以来、頻度錯覚を起こしたように、日常に、本の中に、映像の中に蟻が現れた。
蟻は遠い昔、白亜紀の頃から、現代とほとんど変わらない姿をしているらしい。
店からほど近い多摩川に、ステラーダイカイギュウの化石が130万年の眠りから掘り起こされた「化石島」がある。
太古の時代にも、蟻は黙々と歩き回り、いろんなものと遭遇していたに違いない。
今回、私と店主の故郷・愛媛県にある菊地製紙の「泉貨紙」を使用した。
8代にわたり脈々と受け継がれてきた和紙の上に、私も黙々と色を重ねていく。
その途中、自分自身もまた、途方もない時間と記憶の層に連なる一部であることを思い出す。
BELOVED HORSE (2026) 202mm x 254mm, Acrylic gouache on paper
大竹さんがSGSC店主・清家未来さんと同郷であり、現在の彼の拠点である狛江を訪れたことで実現した今回の展示は、時と土地の記憶の集積。ほかでは再現できない内容だ。
また、本展のスペシャル手ぬぐいほか、大竹さんのフォトブックやアーカイブ作品の展示・販売もされるという。
SGSC×Saiko Otake手ぬぐい 1980円
SAIKO OTAKE EXHIBITION 「ANT’S EYES」2026年7月18日(土)〜8月2日(日) 営業:13:00〜18:00 ※7月21日(火)、22日(水)、26日(日)、27日(月)は休み
会場:STEEP GRADE SHARP CURVES
住所:東京都狛江市猪方4-5-2 白栄舎ビル1F
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