MRG-B5000が示した、「MR-Gとは何か」
「MRG-B5000B-1JR」。Gショックの原点である5000デザインを、MR-Gの素材、構造、仕上げで再構築したモデル。チタンケース、縦49.4×横43.2㎜、タフソーラー。49万5000円/Gショック
Gショックの最高峰ラインとしてのMR-Gを語るうえで、井崎氏が転換点として挙げるのが「MRG-B5000」だ。
Gショックの原点である5000デザインをMR-Gとして再構築するため、井崎氏は「素材、構造、仕上げのすべてを見直し、ベゼルとアウターケースを25パーツに分割して研磨するなど、それまでにない作り込みを行いました」と語る。
高級感と耐衝撃性を両立し、日本のクラフトマンシップと先進技術を融合する。「MRG-B5000」は、MR-Gの方向性を明確にしたモデルである。

MRG-B5000のマルチガードストラクチャー。多パーツ構造と緩衝設計によって、仕上げの美しさと耐衝撃性を両立している。
MR-Gの開発は、耐衝撃性と美しさを両立させる挑戦の連続だった。
井崎氏は、その難しさをこう説明する。
「一般的に金属は高級感を表現しやすい一方で、衝撃を吸収するには不利な素材です。つまり、美しさを追求するほどMR-Gらしい耐衝撃構造との両立が難しくなります」。
フルメタルモデルでは、わずかな重量の増加や構造変更が耐衝撃性能に大きく影響する。そのうえで「MRG-B5000」は、5000デザインをMR-Gの名にふさわしいモデルへ仕上げるため、ベゼルとアウターケースを25パーツに分割する構造にたどり着いた。
開発に対して「Gショックにここまで必要なのか」という社内の議論もあったという。それに対し、井崎氏はこう語る。
「私たちは常に、『本当に必要な価値なのか』を考えながら開発しています。単に高価な素材を使うためではありません」。
MR-Gの高級化は装飾ではなく、長く満足できる品質を追求した結果なのだ。
MR-Gでは、高硬度素材や緩衝部品などを組み合わせ、外装の美しさと耐衝撃性を成立させている。
5/5