30周年モデルは、MR-Gらしい高級時計の現在地だ
「MRG-BF1000EB-1AJR」は、極海で見られる自然現象「ブライニクル」をモチーフにした30周年記念モデル。ベゼルにはコバリオンを採用している。世界限定800本。チタン/コバリオンケース、縦56×横49.7㎜、タフソーラー。121万円/Gショック
MR-G 30周年記念モデル「MRG-BF1000EB-1AJR」は、現在のMR-Gを象徴する一本だ。
ISO200m潜水用防水を備えるFROGMANをベースに、極海の自然現象「ブライニクル」を表現。コバリオン製ベゼルのハンドカットやブルーサファイアを採用する一方、70以上のパーツによる耐衝撃構造、Bluetooth通信、標準電波受信、タフソーラーなど、道具としての機能も備える。
井崎氏は、MR-Gが目指す高級時計についてこう語る。
「MR-Gは、日本ならではの高級時計を追求しています。先進技術、実用性、クラフトマンシップを高いレベルで融合させることです」。
先進技術と日本のものづくり精神を融合することが、MR-G独自の価値なのである。
ブルー蒸着を施したサファイアガラスを組み合わせた裏蓋。FROGMANのアイコン、シリアルナンバー、「MR-G 30TH」の文字が刻まれる。世界限定800本。チタン/コバリオンケース、縦56×横49.7㎜、タフソーラー。121万円/Gショック
高級になっても、Gショックであり続ける条件
では、素材や仕上げが高度化し、価格が上がっても、「これはGショックである」と言える条件は何か。
井崎氏は、耐衝撃性能だけではないと答えた。
「Gショックの本質は『信頼できる時計』であることだと思っています。どんな素材を使っても、どれだけ高級になっても、安心して使える道具であること。使われ、試され、その中で価値を証明していくこと。そこが重要ですね」。
この答えに、MR-Gの価値が凝縮されている。
高級時計である前に、信頼できる道具であること。井崎氏の言葉は、MR-GがGショックであり続ける理由を端的に示している。
MR-Gは、Gショックを別物の高級時計に変えたのではない。壊れないメタルGショックを作るという出発点から、素材、仕上げ、日本の美意識、職人技を積み重ねてきた。
その先にあるのが、MR-Gという最高峰ラインだ。高級になっても、根っこにあるのは“安心して使える時計”であること。その軸がある限り、MR-GはこれからもGショックであり続ける。