連載:俺のクルマと、アイツのクルマ男にとって車は名刺代わり。だから、いい車に乗っている人に男は憧れる。じゃあ“いい車”のいいって何だ? その実態を探るため「俺よりセンスいいよ、アイツ」という車好きを数珠つなぎに紹介してもらう企画。
公式YouTubeの登録者数が185万人を突破し、快進撃を続けるお笑いコンビ「レインボー」の池田直人さん。ご自身の愛車は、深みのある赤いボディに、同色で揃えたホイールが個性的なレクサスだ。ラグジュアリーでありながら、どこか自分らしく乗りこなされた親みやすさが印象に残る。
しかし、車との出合いを聞くと、「最初は買うつもりなどまったくなかった」と振り返る。
【写真19点】「『探偵!ナイトスクープ』が繋いだ奇跡。レインボー池田が大切に乗る、亡き父の“形見”レクサスとの絆」の詳細を写真でチェック■84人目■
レインボー 池田直人さん(32歳)
1993年生まれ、大阪府吹田市出身。2016年にジャンボたかおとお笑いコンビ「レインボー」を結成し、コントを軸に活躍の場を広げる。公式YouTubeチャンネル「レインボーコントチャンネル」は登録者数185万人を突破。美容好きとしても知られ、“吉本の美容隊長”としてコスメやスキンケアに関する発信を行うなど、美容分野でも注目を集めている。
レクサス CT200h

2011年に登場したレクサス初のコンパクトハイブリッドモデル(1.8L 直列4気筒エンジン+モーター)。取り回しのしやすいボディサイズと、ハイブリッドならではの優れた燃費性能が魅力だ。上質な内装や静粛性はレクサスらしく、街乗りからロングドライブまで快適にこなす。
きっかけは、2020年のコロナ禍だった。
「それまで免許すら持ってなくて、今取らなかったら、この先ずっと運転しないままかもしれないと思って教習所に通ったんです。そのあと、しっかりと運転できるようにレンタカーで慣れようとしていたんですが、ふと『車、買おうかな?』となったんですよね」。

そんなとき、高校2年生のときに亡くなった父のことを思い出したんです。父は家では仕事の話をほぼしなかったのですが、お風呂で「俺しかプレスしていない車があるんだ」と話していたことがあって。すぐ母ちゃんに『親父って、車の工場で働いてたよね?』って聞いたら、『下請けの下請けやけどね。でも、どこで何の車を作ってたかはわからへん。仕事関係のものは全部捨てた』と、何もかも不明な状態でした。それで、ちょっとアホなふりをして『探偵!ナイトスクープ』に依頼を送ってみたんです(笑)」。
勢いで送った「父がかつて製造に携わっていた自動車の部品と、それにまつわる車を探してほしい」という依頼は、見事に採用された。

「ロケでは、単身赴任先の福岡で亡くなった親父が、当時住んでいた周辺にも行きました。フラッシュバックして、ロケ中もしんどいなと思う瞬間が正直ありました。でも、形見的なものを一個も持っていなかったので、何かひとつでも見つかればいいなと思ってましたね」。

そしてついに父が携わった車が「レクサス CT200h」であることが判明した。
「『親父、レクサス作ってたんや』って。正直お金もなかったので、『1000万の車を作ってました』とかだったら、買わないつもりでした。でもその場で一応、中古を探したら150万円のものが見つかって。“全然買えるやないか!”と思える価格帯だったので、車の置き場もないのに購入してました」。


父が手掛けた部品はサイドガラスのフレームだった。池田さんは、運転席の右縁にそっと手を添えた。「このなかに入っているんですよ。親父がプレスしたものが。不思議なもので、乗り出してもう6年くらいになるんですけど、擦るのは左ばっかり。守ってくれているのかなって、勝手に思っています」。

月日が流れた今も、乗り続ける理由をこう続けた。「結婚して子供ができるまでは、親父と一緒にいたいなと思っています」。
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