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2026.05.08

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シングルモルトの最高峰を“樽づくり”から知る!「ザ・マッカラン」にロマンを感じる12のコト【前編】

©The Macallan

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スコットランドのスペイサイドで生まれるザ・マッカランが「シングルモルトの最高峰」と言われるには理由がある。琥珀の液体に秘められたこだわりとロマンを紐解くため、現地を訪れた。

その旅の中で感じたザ・マッカランの魅力を“12のコト”に凝縮。まずは前編をお送りする。

1. 樽の素材選定から管理する、唯一無二のウイスキーブランド

©The Macallan

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ウイスキーを語るとき、樽の存在は欠かせないものだ。
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「液体の色の100%、風味の80%が樽に依存していることから、樽の品質はウイスキーづくりにおいてとても重要です」。

そう語るのは、ザ・マッカランの樽管理責任者であるアナ・アクーナさんだ。

ザ・マッカラン樽管理責任者のアナ・アクーナさん

ザ・マッカラン樽管理責任者のアナ・アクーナさん


現在、多くのブランドは製樽工場から完成した樽を購入するが、ザ・マッカランはなんと樽づくりの前段階である“木の選定”から自社で管理し、垂直統合でウイスキーづくりを行っている。樽に使われるのは、すべて最高品質のオーク材。

「色々なオークが利用可能ですが、私たちは主に『アメリカンオーク』と『ヨーロピアンオーク』の2つに絞っています」(アナさん、以下同)。

©The Macallan

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アメリカンオークは、アメリカ東部のアパラチア盆地周辺の森林で育ったものを厳選。

「私たちは常に各地の木材をテストしていますが、ザ・マッカラン特有の風味を守るためには、現時点ではこの地で採れた木材がベストです。広大な土地に生息し、陽光をたっぷりと浴びているため、非常に背が高く、真っ直ぐに育ちます。ザ・マッカランのバニラを思わせる風味と、スムーズでメロウな味わいは、このアメリカンオークから来ています」。

一方、スペイン北部で育ったヨーロピアンオークは、狭い土地で生き延びる生命力の強さを宿している。

「その結果、スパイシーな風味をもち、タンニンが多いのが特徴です」。

共通しているのは直径60cm以上、平均樹齢70〜80年以上の樹木を厳選しているということ。

「若木はフレッシュですが、古木には熟した良さがあります。木の中心部は苦味が強いため、樽に使える部分がザ・マッカランが求めるフレーバーを蓄えるまで木の成長を待つ必要があるのです。人間で言うと『年の功』のようなものですね(笑)」。

木の選定を担うのは、木材のプロであるアーボリスト。

「彼らは山や森林の見え方が違います。例えばドライブ中に、なんの変哲もない場所で『ここは数年前に山火事があったね』などと、通常調べなければわからないようなことも一目でわかるのです」。

これらの木材は提携する3つの製材所に送られ、2〜6カ月ほど乾燥させてから、ステーブと呼ばれる樽板にカットされる。そして、さらに2〜6カ月ほど乾燥させ、樽の製造を行う3つの製樽工場へと送られるのだ。

2. 炎が上がるトースト! 風味を左右する樽づくりの始まり

さあ、いよいよ樽づくり……と思いきや、運ばれた木材はここでさらに1年ほどの月日をかけて自然乾燥される。

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「これは木の中の樹液(サップ)を乾燥させるためです。樹液を急激に乾燥させると粘着性のあるヤニが生じ、板が曲がってしまって樽に使えなくなります。自然に木が落ち着くための時間を与えることが大切なんです」。

ここからようやく樽づくりに入るが、その工程は驚くほど長い。

適切なサイズにカットした木材は、研磨され、まずは組み上げられていく。レイジング・ザ・カスクと呼ばれるこの工程は、熟練の技が必要となる。

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樽を組み立てたところで、4時間もの間、ミストのようなシャワーを浴びせ、長い乾燥を経た木材に再び柔軟性を吹き込む。そして樽の内側をトーストするのだが、これもウイスキーの風味にも関係する重要な工程。

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そして樽を締め上げ、最後に蓋と底をつけるための溝を作ってはめ、フープをつけて磨き上げれば完成だ。

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「職人たちは長年培ってきた目で、木材に欠陥がないか、漏れや亀裂の原因になりそうなものがないかを常にチェックし、欠陥が見つかればすぐに修正を行います」。

だが熟練の職人が4〜5年もの歳月をかけて作り上げた樽でも、ときに社内基準をクリアできないこともあるという。その樽は直ちに製樽工場へと送り返され、修正して、再度ザ・マッカランに送られる。完璧な樽はこのような長い年月を経て作られるのだ。
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