ルーツは「とんねるず」と「ビー・バップ」

今でこそファッションを楽しんでいる遠藤さんだが、その目覚めは遅かったという。
「子供のときからファッション好きとかでは全然なくて、10代の頃は丸刈りの野球少年。お洒落なんて知らなかったですね。お笑いの仕事を始めた後も26歳ぐらいまではお金がなかったので、先輩の服をもらって、よくわからないまま着てました(笑)」。
実際にファッションを気にし始めたのは、仕事が軌道に乗り始めた20代後半からだったという。そんな遠藤さんが、スタイルを築くうえで「大きな影響を受けた」という人物が、とんねるずの木梨憲武さんだ。
以前オーシャンズで紹介した愛車の光岡「バディ」も、木梨さんから購入して譲り受けたもの。
「世代的にはとんねるず世代のど真ん中で、子供の頃から木梨さんの格好良さには憧れました。お笑い芸人だし面白いのはもちろんですが、お洒落だったんですよね。今でも木梨さんとは仲良くさせていただいていますが、あの“大人なんだけど自由なスタイル”は、僕の格好良さの基準になってると思います」。

そしてもうひとつ、遠藤さんの「太いパンツ」好きの原点に、意外なキーワードが飛び出した。
「さっき聞いてもらった『なんで太いパンツが好きなんですか』を考えてたんですが、改めて思うと、もしかしたらルーツはビー・バップ・ハイスクールにあるのかもしれません(笑)。自分は真面目な野球少年でしたけど、ビー・バップ世代なんで、あの“ボンタン”のシルエットにはずっと憧れてましたね」。

「ほかにもよくよく考えると、パーカが好きなんですが、襟元をわざわざ自分で詰めて立たせるぐらい、“襟元が立っている”のも好きなんです。このこだわりも、あのビー・バップで見た学ランの立ち上がったカラー(=襟)へのオマージュかもしれないです。ちゃんと考えたこともなかったですけど、やっぱり若いときの記憶とか憧れが今に繋がってるんですかね(笑)」。
いくつになっても、若かりし頃の強烈な印象や憧れがどこかに残る。ファッション好きなら誰もが思い当たるだろう。
遠藤さんのビー・バップへの憧れは、大人の遊び心あるオーバーサイズスタイルへと昇華されているのだ。
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