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2026.03.22

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野口 健が被災者に“タバコ”を差し入れた理由「嗜好品も立派な支援物資だ」「防災はまず、トイレを見直す」

画像提供:東北地方整備局震災伝承館

画像提供:東北地方整備局震災伝承館


登山家としてはもとより、国内外で大規模な災害が発生した際の積極的な支援活動でも知られる野口 健さん。
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自ら被災地へ赴き、多くの避難所でサポートを行なっていく中で感じた、日本における災害支援の問題点とは何か。その課題に、我々はどう備えるべきか。

アウトドアギアを有効活用する避難対策を紹介した前回に引き続き、ラストは被災時の死活問題と言っても過言ではない、トイレ対策にフォーカスを当てたい。そこには、「我慢しない避難」を強く訴え続けている野口さんの真意が見えてきた。

▶︎1回目:野口 健が語る“避難所のリアル”
▶︎2回目:「SNSを上手く活用せよ!」令和の防災
▶︎3回目:“防災”に使えるアウトドアギア
話を聞いたのは……
野口健さん●1973年生まれ。アルピニスト。1999年にエベレストの登頂に成功し、当時の7大陸最高峰世界最年少登頂記録(25歳)を樹立。以降、ヒマラヤの清掃登山や富士山の環境問題などに取り組む。また、大規模災害発生時には自身のNPO法人や登山家としての知見を活かし、寝袋の配布やテント村の設営など、迅速かつ実効性の高い支援活動を展開している。

野口 健さん●1973年生まれ。アルピニスト。1999年にエベレストの登頂に成功し、当時の7大陸最高峰世界最年少登頂記録(25歳)を樹立。以降、ヒマラヤの清掃登山や富士山の環境問題などに取り組む。また、大規模災害発生時には自身のNPO法人や登山家としての知見を活かし、寝袋の配布やテント村の設営など、迅速かつ実効性の高い支援活動を展開している。

トイレ問題は命に関わる

「トイレを制するものは避難所を制す」
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これは決して大袈裟ではなく、命に関わる最も重要な問題だと野口さんはいう。

「地震によって断水が起こると、当然ながらトイレには排泄物が積み上がる一方です。想像してみてほしい。これは尋常ではないストレスになります。特に避難所のトイレは和式が多く、衛生面は最悪です」。

そうなると、女性や高齢者の方は水分を控えるようになるため、健康面を害することにつながってしまう。野口さんも支援中にトイレに行けず、体調を悪くしてフラフラしていた経験があるそうだ。



その解決策として注目したいのが、簡易トイレの存在。中でも野口さんのおすすめは、排泄物を特殊なフィルムで密閉し、臭いや菌を封じ込める電動式ポータブルトイレ「ラップポン」だ。

「これは実際に、熊本地震や能登半島地震でも活躍しました。介護用としても使われるものなので高価ですが、体のことを考えれば清潔に使えるトイレを用意しておくと安心です。手動式のものなら2〜3万円で購入できます」。

トイレ問題は、避難所に限ったことではない。

「自宅避難で、特にマンション住まいの方は、断水時に備えて数日分のトイレ対策をしておくべきです。災害が起きてからでは、ネット通販などの在庫も、すぐになくなってしまいますよ」。
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