新作にフリーロックシステムがないわけ
この春の新作として挙がったのは、「レディバグ」、「ディッシュ」、そして「ロストリバー」。
「LADYBUG(レディバグ)」2万4200円

「レディバグ」は10ミリ幅のテープをシューレースがわりにシュータンに通しており、エッジを甲の外側に配したマジックテープで留めている。2000年代初頭のナイキがACGシリーズで披露したシステムだ。
甲の立ち上がりに入れた7つのスリットにはリフレクターを仕込んでおり、暗闇で光る。こちらは同じくナイキのスケートボーディングシューズ(SBカテゴリーが誕生する前にリリースされたモデル!)から拝借したアイデアだ。ソールはトレラン用のビブラムソール。
「DISH(ディッシュ)」2万2000円

「ディッシュ」はローファー人気を受けてデザインした。スエードをまとわせた「ディッシュ」はいってみればpg流ホワイトバックスという。この秋に先行発売したところ、ブラックは完売した。ソールはライトトレック用のビブラムソール。
肝心のアジャストシステムはネオプレンのインナーソックがその役割を担う。いまではフリーロックシステムに勝るとも劣らない、pgを代表するコンストラクションだ。
「LOSTRIVER(ロストリバー)」2万4200円

「ロストリバー」はレッドウィングのマスターピースをモチーフにしている。U字のモックトウがその証だ。モカ部にはシュラウドをあしらっており、小石や砂の侵入を防ぐと同時にかつてないデザインを完成させた。ソールはライトトレック用のビブラムソール。
アジャストシステムはコードストッパーによるクイックレースシステムを採った。

「ぼくの立ち位置はデザイナーよりもアレンジャーに近い」という発言とは裏腹に、そのデザインワークは冴え渡っている。それもこれもスニーカーに対する深い造詣と感性があってこそだろう。造詣と感性をひっくるめていえば愛になる。
フリーロックシステムがラインナップされていないことをいぶかしむ向きもあるかも知れないが、ちっともおかしくない。その答えはすでに冒頭で明らかにしている。草賀さんにとっての本丸はシューレースからの解放であり、フリーロックシステムはひとつのとっかかりに過ぎなかったのだ。
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