イタリアで覆された「アメカジ」の常識と、ユーロリーバイスとの出合い
プロを目指してイタリアへ渡った新井さんだが、そこでの生活が彼のファッション観、そしてジーンズ観を根本から変えることになる。
「練習以外の時間は、現地の文化に触れる日々。イタリアのレストランにはドレスコードがある店も多く、ジーンズだけでなくスラックスを穿く機会も増えました。街の空気感に馴染むにつれ、それまでのルーズなサイジングから、より洗練されたヨーロッパ的なシルエットを意識するようになったんです」。

イタリアの古着店も、日本とは全く異なる文化を持っていた。
「日本で古着店といえば、デニムやスウェットなどの『アメカジ』が中心です。しかしイタリアでは、グッチやフェラガモ、アルマーニといった自国のハイブランドが『親から子へ受け継がれるもの』として大切に並べられていました。そして、そこで出合うリーバイスの大半が、アメリカ製ではなく『ヨーロッパ製』だったんです」。

それまで「リーバイス=アメリカ製が良い」という固定観念があった新井さんだが、イタリアで目にしたユーロ製リーバイスに、かつてない馴染みの良さを感じたという。
「アメリカ製の武骨な雰囲気も魅力ですが、イタリアで好まれるジャケットスタイルには、ユーロ製の方がすんなりとハマる。野暮ったさがなく、どこか品があるんです。この時培われた『ユーロマインド』が、帰国後の僕のスタイルのベースになりました」。
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