
「猫背を直そう」「体幹を鍛えよう」。そんなアドバイスを信じてきたのに、なぜか不調が改善しない。
その正体は、「出っ尻(でっちり)」と呼ばれる、肩甲骨よりお尻が後ろに突き出た姿勢にあった。スマホやPC作業によって首が前に出ると、体はバランスを取ろうとして無意識にお尻を後ろへ引いてしまう。この出っ尻(でっちり)姿勢こそが、腰や膝の痛み、さらには見た目年齢の加速までも招いているというのだ。
そこで注目したいのが、首の付け根にある骨「頚椎7番(C7)」。従来の骨盤・股関節トレーニングとは一線を画す、「首から整える」新アプローチが、今、デスクワーカーの不調を根本から変えようとしている。
【写真14点】「デスクワークの腰痛を1日2分で改善せよ!」の詳細を写真でチェック 話を聞いたのはこの人!
高橋義人さん●パーソナルトレーナー。トレーナー歴約30年。自身も実践者として、49歳の現在も20代のような体の動きを維持。従来の骨盤・股関節アプローチとは異なる、独自の「頚椎7番(C7)」を軸とした体の動かし方を提唱し、多くのデスクワーカーの体の不調改善に定評がある。
こんなお悩みをお持ちの方におすすめ!
・テレワークで腰痛
・膝痛がひどくなった
・運動不足で体力の衰えを感じる
・姿勢が悪いと家族に指摘される
・簡単にできる体のケア方法を知りたい
実は“猫背”より深刻?現代人に急増する「出っ尻(でっちり)姿勢」の落とし穴
――最近、腰痛や膝痛を訴える30〜40代男性が増えているそうですが、主な原因は何でしょうか?多くの人が「猫背が悪い姿勢」だと思い込んでいますが、実は現代人の不調の多くは「出っ尻(でっちり)」姿勢に起因しています。
出っ尻(でっちり)とは、肩甲骨よりもお尻が後ろに突き出た状態のこと。スマホ操作や長時間のパソコン作業によって首が前に出ると、バランスを取るためにお尻が無意識に引け、腰が反ってしまいます。
とくに若い世代を中心に、猫背よりも出っ尻(でっちり)姿勢の人が圧倒的に多くなっているのが現状です。
――自分が出っ尻(でっちり)かどうか、確認する方法はありますか?横から写真を撮ってみるのがおすすめです。肩甲骨よりお尻が後ろに出ていれば、それは出っ尻(でっちり)のサインです。
――放置することによって、どんな不調へつながるのでしょう?出っ尻(でっちり)姿勢が続くと、腰が常に反った状態になり、骨盤底筋群や腹横筋など、体幹を支える重要な筋肉がうまく使われなくなってしまいます。
その結果、40代以降に内臓が下がったり、お腹がぽっこり出やすくなったりと、体の不調が連鎖的に起こるようになります。たかが姿勢と侮ってはいけません。
また、首が前に出ると首前面の筋肉が使われなくなり年齢を重ねると重力に負けて垂れてくるんですね。これがフェイスラインがたるんで二重顎になる原因のひとつなんです。
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