先輩の指摘から始まった、遅咲きのリーバイス・ライフ

そんな彼に転機が訪れたのは、ファッション業界に入ってからだった。
「2012年に入社した際、お世話になった先輩が大のアメカジ好きで。『村上は絶対501が似合うから、穿いたほうがいい』と。その言葉に背中を押され、当時、明治通りにあったリーバイスの旗艦店へ向かいました」。

村上さんが手にしたのは、「LVC(リーバイス・ビンテージ・クロージング)」の501。その後、異動先のワイルド ライフ テーラーでリーバイスの深い歴史に触れ、501以外のモデルにも目を向けるようになる。

「まず惹かれたのはLVCの1947年モデル。スマートな細身のシルエットで、よくジャケットに合わせていました。そこからですね、知れば知るほどデニムの沼にハマっていったのは。
すぐに1954年モデルも買い足し、さらには古着にも目が向くようになりました。祐天寺の『アームス』で505を買ったのもその頃。実は僕、板井秀司さんのブランド『ザ・フランクリン・テーラード』の大ファンで、彼がサンプリングしていた505の前身モデル・551Zの印象が強く残っていたんです。
その後は、テーパードが効いた501CTを買ったり、リーバイスの新宿店で自分好みにカスタムしたり……。とにかく自分に合うシルエットを追求し続けていました」。
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