
BEV(電気自動車)、FCEV(燃料電池車)、PHEV(プラグインハイブリッド)、HEV(ハイブリッド)、ガソリン車、ディーゼル車と、電動化への流れをうけ、いま世界の乗用車の動力源は実に多岐にわたっている。
そうしたなかフォルクスワーゲン(VW)は、あえてディーゼルエンジン搭載モデル(TDI)にスポットライトをあてた試乗会を九州・宮崎にて開催した。
ディーゼル車のメリット

現行ラインアップではSUVの「T-Roc」と「Tiguan」、ハッチバックの「ゴルフ」と、そしてステーションワゴンの「ゴルフヴァリアント」と「パサート」にディーゼルモデルを用意する。
ちなみに欧州での2025年上半期の新車登録におけるディーゼル車の割合は9.4%とまだ1割近くを占めている。日本国内は60%以上をHEVが占めている市場特性もあって、ディーゼルのシェアは約6%となっている。
進化し続けるディーゼルエンジン。最新型は「EA288evo」ユニット。
改めてディーゼルエンジンのメリットをおさらいしてみると、燃料が軽油のため燃料費が安く、着火性が良いため低速トルクが太く、燃費に優れるといった点がある。
また燃焼効率の高さゆえガソリン車に比べてCO2排出量が少ない傾向にある。一方で相反する課題としてNOx(窒素酸化物)やPM(粒子状物質)の排出量が増える点があり、近年のクリーンディーゼル技術の進化によって排出ガス規制をクリアしてきた。
全長4640×全幅1790×全高1485mm。直列4気筒DOHCディーゼルターボエンジン、総排気量1968cc、最高出力150PS、最大トルク360Nm。価格492万7000円。
今回の試乗車は、「ゴルフヴァリアントTDI R-Line」。ゴルフの最新型、ゴルフ8.5をベースとしたステーションワゴンに最新のディーゼルエンジン「TDI」を搭載したモデルだ。
電動化に突き進んでいるようにみえるVWだが、実はディーゼルエンジンの改良の手を止めたわけではない。ゴルフ7以降採用する2リッター直4ディーゼルターボ「EA288」ユニットを、8、8.5と代を重ねるごとに進化させており、最新の「EA288evo」ユニットは、レスポンスの向上、燃費の改善、静粛性の向上、排ガスにおける有害物質の低減と全方位でアップデートしている。
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