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クラウンとノーサンプトンに込めた思い

「DANCE JAZZ(ダンス・ジャズ)」1万4300円/ クラウン・ノーサンプトン (ジーエムティー 03-5453-0033)

「DANCE JAZZ(ダンス・ジャズ)」1万4300円/ クラウン・ノーサンプトン (ジーエムティー 03-5453-0033)


クリスはクラウンというブランド名でジャズシューズをリリースした。
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しなやかなレザーをハンドラスティングした、ホールカット。伝統のものづくりを生かしたそのシューズは目の肥えた人々のあいだで静かに広まっていった。

ホールカットは創業者のアーネストを象徴するコンストラクションだった。アーネストは職人が技を競う大会でもその腕前で一目置かれていたそうだ。

たしかな手応えを感じたクリスは2016年、クラウン・ノーサンプトンの名でリスタートを切った。
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ブランド名のお尻に“ノーサンプトン”をつけたのは、会社の強みを前面に出すためである。






「1〜10まで内製しているだけでなく、バックヤードに積み上げられた革もノーサンプトンだから仕入れることのできるものばかりです。ホーウィンのコードバン、クロムエクセル、バッファロー、チャールズ・F・ステッドのヤヌスカーフスエード、クードゥー、アノネイのカーフ、そして英国の名門老舗、タスティング&バーネットのゴートまで。そんなバックボーンを訴求しようと思えばブランド名に冠するのが一番です」

ネーミングといえば、“クラウン”もまた、その出自の確かさ(=メイド・イン・ノーサンプトン)を表すのに格好だった。皇室由来の単語を使うためにはバッキンガム宮殿へお伺いを立てる必要がある。認可が下りたのは、はじめて足を運んでから半年後のことだった。

この二つの単語にはノーサンプトンの救世主になりたいという気概も込められていたのかも知れない。まだ公にはできないが、クリスはとある老舗の工場を救っている。
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