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2026.01.10

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2026年“ラーメントレンド”を官僚が予測!“足し算型”の増加、動物系の復権etc.注目3軒を紹介


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「地方ラーメン激戦県」とは……

ラーメンを求めて日本全国くまなく行脚するラーメン官僚こと、かずあっきぃさんによる本連載。

今年も新年の番外編として、ラーメンシーンのトレンドを予測。東京都内に昨年オープンしたばかりの注目店3軒を厳選してお届けする。
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【写真14点】「ラーメン官僚が発表、2026年のトレンド&注目点」の詳細を写真でチェック
案内人はこの方!
かずあっきぃ(通称・ラーメン官僚)●本職は官僚。大学時よりラーメンの食べ歩きを始める。「COWCOWのまるまるラーメン最前線」(BSフジ)、「食楽web」をはじめ、あらゆるメディアでラーメン連載を担当している。年間700杯食べる秘訣は「ラーメン以外を食べないこと」。

かずあっきぃ(通称・ラーメン官僚)●本職は官僚。大学時よりラーメンの食べ歩きを始める。「COWCOWのまるまるラーメン最前線」(BSフジ)、「食楽web」をはじめ、あらゆるメディアでラーメン連載を担当している。年間700杯食べる秘訣は「ラーメン以外を食べないこと」。

予想を飛び越えた前年のラーメントレンド

前の年に翌年のラーメントレンドを予測する。考えてみれば、なかなかの無茶ぶり企画ではある。

2025年は、ラーメントレンドがひと言では括りにくい年だった。が、25年の動向を冷静に俯瞰すれば、2026年の潮流も明確に見えてくる。2025年は結果的に「微濁スープの浸透」、「ノスタルジー回帰の加速化」が進んだ1年であった。

私は前年のこの企画において、「25年は手打ち・手揉み麺がさらに浸透する」と予想した。しかしながら、実際のラーメンシーンは予想を飛び越え、スープのさらなる精緻化のフェーズへと突入した。清湯(透き通ったスープ)でも、白湯(完全に濁ったスープ)でもない、両者の中間領域である“微濁”という第三の概念が新たに誕生。これが25年における最大のトピックだ。

また、“ノスタルジー回帰”の傾向も、この1年でさらに明確となった。「古き佳き“昭和”の中華そば」を疑似体験させる「ちゃん系」以外にも、町中華ライクな中華そば、「つけ麺」の嚆矢的存在である「丸長中華そば店(閉店)」を模した「つけ麺」、「油そば」の元祖「珍珍亭」をインスパイアした「汁なし」など、“ノスタルジー”という言葉の多義化が進んだのが、25年の特徴であった。この傾向は、大きく時代を遡らず、15年~20年前に人気だった味を、現在の感性で再構築する店が増えたことにも如実に表れている。

2026年のトレンドは足し算型ラーメンに動物系ラーメンの復権!?


さて、25年のこのような状況を踏まえ、26年のトレンドを予測すると、下記の3点へと集約される。

まずは、「営業時間の多極化」。これは日々食べ歩きを行っている立場からの肌感覚であるが、25年下半期以降、昼営業だけでなく夜営業も行う新店が確実に増えてきている。

ここ数年、昼営業一辺倒の傾向が続いていたが、それに歯止めが掛かりつつある。昼営業のみの店が過密化し、夜営業を実施するメリットが増大したことが最大の要因だ。コロナ禍がほぼ過去のものとなり、夜の人波が戻ってきたことも、営業時間の多様化と無関係ではない。

昼・夜だけでなく、朝の時間帯を活用する店舗も増えてきた。「ちゃん系」のビッグネームである「新橋ニューともちん」や、早朝にしか営業しない人気店「えーちゃん食堂」のような存在が広く世に知れ渡り、朝も使える時間帯という認識が既知のものと化しつつある。

足し算型ラーメンを代表する「創作麺 ひとすじ」の中華そば。

足し算型ラーメンを代表する「創作麺 ひとすじ」の中華そば。


次に、「“足し算”型ラーメンの増加」。これは、25年の「微濁スープの浸透」の延長線上に位置するトレンドだ。「微濁スープ」は、作り手の意識が、ビジュアル的な美(スープの透明性等)から、うま味の重層化・輻輳化へと移行したことによる産物。

これは、「ノスタルジー回帰の加速化」とも密接に関連する。ノスタルジックラーメンには淡麗系のような審美性は求められない。むしろ、多少粗野である方が良いとされる傾向すらある。ノスタルジー志向により作り手は審美性の束縛から解放され、味わいの多様化が生まれた。

「微濁スープ」は、素材の個性を積み重ねることで、単価を抑えつつ多層的なうま味を表現しようとする発想に基づくもの。具体的には、単価が高いブランド素材を厳選して用いるより単価に拘らず多種多様な素材を用いる方がベターだとする発想だ。26年はこのような発想を基軸とする「足し算型ラーメン」がさらに増えるに違いない。

動物系ラーメンを語る上で外せない新店「ラーメン GINZA TON BOX」の醤油ラーメン。

動物系ラーメンを語る上で外せない新店「ラーメン GINZA TON BOX」の醤油ラーメン。


3点目が、「動物系ラーメンの復権」だ。現在、鶏・豚等の素材価格がどんどん上昇しているが、魚介素材の上昇度合いはそれを上回る。この傾向が継続すれば、費用対効果に鑑み、スープ素材を動物系のみとする店舗がさらに増加することが想定される。もちろん、動物系と魚介系を併用する店は依然として多数を占めるが、25年下半期以降、豚骨清湯や鶏白湯など、動物系素材一本で勝負する新店も増えてきた。この傾向が26年の潮流となる可能性は高い。 

以上、まとめると、2026年のラーメントレンドは、① 営業時間の多極化、② 「足し算型ラーメン」の増加、③ 動物系ラーメンの復権の3点に集約されるだろう。

このコラムでは、これら3つのトレンドの各々に当てはまる優良店を3軒ご紹介する。是非、足を運んで2026年のトレンドを先取りしてもらいたい。
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