前回の街角パパラッチでは、私服とファッション観について語ってくれた人気タレント、ひょうろくさん。個性的な装いの奥に滲んでいたのは、力の抜けた佇まいと、どこか達観した空気だった。
今回はその流れで、仕事との向き合い方や、俳優としての現在地についても話を聞いてみることに。
重要な役でなくてもいい、画面の端で生きていたい。注目を集める今だからこそ語られたその言葉の裏側には、上がることも落ちることも受け入れた、静かな覚悟があった。
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1987年7月7日生まれ、鹿児島県出身。お笑いコンビ「ジュウジマル」を2020年に解散後、ピン芸人として活動を開始。「水曜日のダウンタウン」(TBS系)をはじめとする番組で注目を集め、その独特な存在感と佇まいが話題に。2025年にはドラマ「コンシェルジュの水戸倉さん」(BS日テレ)で初主演を務め、NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」にも出演。同年、「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ新語・流行語大賞」に「ひょうろく」がノミネートされる。名前の由来は、鹿児島銘菓「兵六餅」。芸人仲間との間で偶然生まれた名前が、今や時代を映す存在となった。
重要な役じゃなくていい。画面の端で、生きていたい
――最近では、大河ドラマなど俳優としての活動も増えてきた印象があります。ひょうろく 実は、もう芸人としてはほとんど活動していなくて、基本的には「芸人は諦めています」と、皆さんにはお伝えしています。今は俳優の現場が中心ですね。
俳優としては正直、まだやりがいを語れるところまでは行けていなくて。とにかく今は、周りに迷惑をかけないように必死についていく段階です。皆さんがどうやって現場に立っているのかを見ながら、模索している感じですね。
――きっかけはやはり「水曜日のダウンタウン」での演技でしたか?ひょうろく そうですね。あの企画で「演技がうまい」と言っていただくことが増えて、そこから俳優としても声をかけてもらうようになりました。
――ひょうろくさんとしては、最初から「俳優をやりたい」という気持ちはあったんですか?ひょうろく ありました。さらば青春の光の森田さんからも、ずっと前から「芸人じゃなくて、俳優を頑張ってみたら?」と言ってもらっていて。「じゃあ、俳優になるにはどうすればいいんだろう?」って考えつつ、特別に何か動いたわけでもなく、そのままのらりくらりしていて。
そうしたら「水曜日のダウンタウン」で、ああいう企画をやっていただいて。結果的には、あそこがすべての始まりだったと思います。
――今後、挑戦してみたい役柄はありますか?ひょうろく 例えば、ずっと画面の端にいるだけの役とか。セリフもほとんどなくて、シリーズを通して後ろに映っているだけ。誰にも気づかれないかもしれないけど、実はずっと出ていた、みたいな。
表情もいらないし、後頭部だけでもいい。ドラマの中で、いい意味での違和感やスパイスになれたら、面白いなと思います。
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