センチュリーのクーペコンセプト。今のところ名前はない。
トヨタ・センチュリーといえば天皇陛下がお乗りになられる御料車のベース車。そんな高貴な乗り物の「センチュリー」が、車名ではなく、レクサスに次ぐトヨタの新しいブランド名になるとジャパン・モビリティ・ショー2025で発表された!
ということは、セダンやSUV以外もリリースされる? そのラインナップとは?
御料車の系譜から、ちょい“アゲ”のクーペが誕生する?

リアサイドウインドウにも鳳凰マークが鎮座する。
まずは新顔、センチュリーのクーペだ。2ドア? 実は4ドアの観音開きで、前後ともスライドドアという、かなり凝った作りになっている。しかも、格好いい。
よく見れば、ポルシェ911ダカールのように、車高が“ちょいアゲ”されてる。運転席+後席2席という3人乗りだから、「マクラーレンF1」みたいに、自らが操る車ってこと!?
いやいや、助手席側後席は、運転席横(通常の助手席の位置)まで足を伸ばして、ほぼ寝転ぶようなリラックスした状態で乗れたりするらしい。
前後スライドドアが備わる。
ここまでくるともう御料車の影も形もない……と思いきや、しっかり鳳凰のエンブレムが組子細工を模したフロントグリルに鎮座している。
外板色の「緋色」は、塗装の匠が60層を超える塗膜を重ね、磨き上げてる。インテリアには輪島の漆職人が仕上げたプレートもあるらしい。これはもはや日本の工芸品の域!

どうやら、これが豊田会長のいう“ジャパン・プライド”の表現らしい。今のところ、発売されるのか? コンセプトカーゆえ、スペックは不明だが、出るなら「ロールスロイス・スペクター」や「ベントレー・コンチネンタルGT」をぶち抜けるくらいのパワーがほしいところ。
世界のハイブランドに宣戦布告するのに相応しい一台。単なるショーカーに終わらず、少なくともこのちょいアゲのフォルムでぜひ登場してほしい。
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