気品があって存在感抜群のSUV

センチュリーのSUV。マットブラック塗装はトヨタの田原工場が担当した。
マットブラックの外観に、真っ赤な内装。いかにもワルだ。いや、とても上品で気品すら感じられる、ワルだ。
それでいて江戸彫金の技術が活かされているフロントグリルの鳳凰エンブレムや、刺繍や素材使いにはベース車同様、細部まで日本の和の美意識が徹底されている。
緋色を基調とした内装。刺繍パターンや加飾などに職人技が光る。
この一台は「ここまでフルオーダーで応えられますよ」という一例らしい。確かにロールスロイスをはじめ、ハイエンドブランドはいずれも顧客の好みに徹底して応えてくれるから、センチュリーというブランドとしては、当たり前か。
ショーファーカーだけに、後席は超快適そう。
そうなると、オーダーする顧客のセンスも問われることになる。皇族でも何でもない、市井の我々なら、どう乗りこなすのか。まだ買ってもないのに、こちらの想像力を暴走させる一台だ。
3/3