
シンプル、そしてモノトーン全盛の今こそ、見直したい柄モノがある。ずばり、クラシカルな横縞と縦縞をうまく取り入れた装いが、街で目立ってきているのだ。コーディネイトのベーストーンを崩すことなく、軽やかにリズムチェンジ。その効能は、以下ご確認を。
【写真17点】「コーデにアクセントを生むレイヤード術5選!」の詳細を写真でチェック① ブルーの装いに落ち着きをもたらす要所の黒使い

コート、Tシャツ=ともにシップス デニム=リーバイス シューズ=バーウィック バッグ=ダブリュズィーサック 腕時計=キングセイコー
▶石川さんのスナップをすべて見る石川博健さん(44歳)デニムを軸としたブルーの装いに、シックなブラックで落ち着きをプラス。モカシンシューズ、キングセイコー、そしてバスクシャツのストライプが共鳴する。
統一感のあるウェア選びとは対照的に、バッグのチョイスには少々の冒険心を伴って。バンダナ調のペイズリーが全面に踊るデカトートで、横縞との柄オン柄をさらりと楽しむ。


② サカイのレイヤーに、テイストの境なし

ジャケット、シャツ=ともにサカイ パンツ=グラミチ シューズ=ノースウェーブ 眼鏡=フォーナインズ バッグ=ポーター 腕時計=カシオ
▶今野さんのスナップをすべて見る今野さん(48歳)サカイのラペル付きハーフコートの内側に、同じくサカイのストライプシャツを挿す。多少テイストは異なれど、合わないはずがない。ネイビーでトーンを揃えればなおのこと。
ややトーンを濃いめにハズしたグラミチのパンツは、裾をロールアップすることで軽さをキープ。同系色の厚底スニーカーとのバランスも良く、懐かしくも新しい。



③ 男臭い“つなぎ”のハズしに効果覿面ストライプ

オールインワン=ギャルリーヴィー Tシャツ=サンスペル シューズ=コンバース 帽子=ニューバランス×ミュウミュウ 眼鏡=テンアイヴァン バッグ=ロエベ リング=カルティエ リング2=アーム
▶マルさんのスナップをすべて見るマルさん(41歳)武骨でワイルド。そんなイメージの強いオールインワンを素直に着つつも、どこかお行儀良く見える。胸元でわずかに覗くストライプの、類稀な影響力を再確認できるはずだ。
いい感じにユルい“つなぎ”のサイズ感、全身を黒でまとめながらキャップの優しい赤でギャップを作った点など、細かいテクニックも見逃し厳禁。ロエベのバッグも超洒落てる。


④ ディテールで遊んだ上品なネイビーマスター

ジャケット、アウター=ともにネイミングクローズ トップス、パンツ=ともにブギーホリデイ シューズ=エイトンシューズ サングラス=カトラーアンドグロス
▶パクさんのスナップをすべて見るPark Young Gyu(パク・ヨンギュ)さん(32歳)ぱっと見は全身ネイビーのシンプルスタイル。ただし、凝視すれば違いにきっとハッとする。例えば襟にチェック柄をあしらった短丈ブルゾンは、袖とボディで素材の切り替えが。
で、タックインしたインナーにはレトロな2色使いのブルーボーダーで彩られる。綺麗なシルエットのパンツには、ファティー具ポケットのディテールを効かせて。お上品!


⑤ シックなボーダーと骨太レザーでギャップメイク

シャツ=古着
▶柴田さんのスナップをすべて見る柴田圭介さん(36歳)ラストは、モノトーンに縋らないタフな横縞の取り入れ方を紹介。ファー付きのレザージャケットという骨太アイテムの相方に、マリンな香り漂う古着のボーダーシャツを抜擢した。
顔周りはベレー&ボストンフレームで知的にまとめ、足元は存在感のあるレザーブーツで革ジャンとの親和性に配慮。そんなバランス感覚も、大人っぽく見える要因に。


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寒くなるにつれ、レイヤーがますます楽しくなる季節。だからこそ、いつも無地じゃ味気ない。まずは手始めに、ボーダーかストライプのご用意を。気の利いた縞々がきっとマンネリのボーダーラインを打ち砕き、キブンのど真ん中にストライクを投げ込むから。