▶︎すべての写真を見る連載「黒木美珠の“くるマリアージュ”」とは……ジャパンモビリティショー2025で、つい先日、世界初公開したばかりの新型「ランドクルーザー“FJ”」を見てきました。
その姿は、伝統のランクルらしさを受け継ぎながらも、“もっと自由に楽しむ”ための新しい提案でした。
ブースで実車をいち早くチェックしてきた黒木美珠が、その魅力を速報でお伝えします。
案内人はこの方!
黒木美珠さん●YouTuberとしても活躍する自動車ライター。幼少の頃から車が好きで、現在の愛車はスバル「フォレスターSTIスポーツ」。2021年には、愛車ヴェゼルで90日間車中泊をしながら日本一周を達成。現在は、世界で活躍する自動車ジャーナリストを目指し、YouTubeやライターとして活動中。
ランドクルーザーの新たな顔、ランドクルーザー“FJ”が登場
1951年のトヨタBJ型以来、70年以上にわたって世界中で愛されてきたランドクルーザー。
その系譜に、新たな一員が加わりました。

2026年年央の発売を予定するこのモデルの名前は「ランドクルーザー“FJ”」。車名のFJとは“Freedom & Joy(自由と喜び)”です。
歴代ランクルが大切にしてきた「信頼性・耐久性・悪路走破性」に加え、日常でももっと気軽に楽しめるオフローダーとして仕上げられています。
スクエアボディに宿る、ランクルDNAと遊び心
外観は“サイコロ”をモチーフにした直方体ボディで、角を落としたシンプルな面構成がどこかギアのような雰囲気を感じさせます。
そして、丸目のヘッドランプが象徴的で、往年のランクルを想起させるデザインがファンの心をくすぐります。


ボディの前後には分割式コーナーバンパーを採用しており、壊れた部分だけ交換できる修理性の高さと、カスタムの自由度を両立しています。アウトドア志向のユーザーにとって、うれしい仕様といえるでしょう。

インテリアは水平基調のダッシュボードで見通しがよく、悪路でも車両の水平感覚を把握しやすくなっています。
コンパクト×本格派。“FJ”が広げる自由の地平

車両サイズは全長4,575mm、全幅1,855mm、全高1,960mm。
“250”シリーズよりホイールベースを270mm短縮したことにより、最小回転半径は5.5mと取り回しやすく、街乗りでも扱いやすいサイズ感です。
まさに「気軽に使える本格ランクル」といえるでしょう。
さらに、床下へのブレース追加やボディ剛性の向上によって、高い安定性と操縦性を実現しているとのことです。
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トヨタブースの中でもひときわ多くの来場者が足を止めていたランドクルーザー“FJ”。
“250”シリーズに続き、“自由と喜び”という新たなテーマを掲げた“FJ”が加わることで、ランドクルーザーシリーズはさらに厚みを増していくように感じました。
ジャパンモビリティショー2025は、11月9日(日)まで東京ビックサイトにて開催されています。
ご都合がつく方は、ぜひ現地で“FJ”の世界観を体感してみてはいかがでしょうか。
本連載では、今後も注目のクルマをご紹介していきます。それでは、次回の「
くるマリアージュ」でお会いしましょう。