
タフウェアとしてのミリタリーの魅力は何物にも代え難い一方、街中ではアクの強さがトゥーマッチに陥るケースも。実際、繊細なハンドリングが求められるのだ。ミリタリーの代表格たるカーゴパンツでは、その傾向が特に顕著。いい感じの選び&合わせを学ぼう。
【写真14点】「武骨すぎないカーゴパンツのこなし方」の詳細写真をチェック① シャツとシュッと合わせて、ソックスでハズす

シャツ=マービンポンティアックシャツメーカーズ Tシャツ=ノーブランド パンツ=エイトン シューズ=アディダスオリジナルス×ソングフォーザミュート
▶︎中島さんのスナップをすべて見る中島 良さん(44歳)スポーティなシャカシャカ系カーゴパンツ。しかも黒。この時点で相当に街仕様へと傾いたデザインながら、ストライプシャツと合わせることでシュッとした印象がより強固になる。
Tシャツ、足元、そして縦縞の色味をすべて白―灰―黒の範囲内に収めることで、シルエットはゆったりながらもまとまりのいい大人顔に。結果、ソックスのハズしも効いてくる。


② “ガチ系”を上品に見せるブルーシャツの魔法

シャツ=アーチ Tシャツ=ヘインズ パンツ=フランス軍 シューズ=オールデン 帽子=トラディショナルアウトドアデザイン 眼鏡=ギュパール 腕時計=ロレックス リング=カルティエ リング2=古着
▶︎萩中さんのスナップをすべて見る萩中孝章さん(33歳)フランス軍由来のガチ系カーゴパンツも、シャツを添えればあら不思議。ライトブルー×オリーブのこなれた配色も相まって、武骨さがいい意味で一気に薄れる。
軽やかなバンドカラーの襟元、そこから覗く白Tのヌケ感。さらには腕元で風格を伝えるゴールドケースのロレックスなど、細部のバランスも秀逸。上品&上手な上級者だ。

③ 遺伝子をともにするシェルパーカとのモダンストリート

ジャケット=ブローシャー Tシャツ=不明 パンツ=エスエスズィー シューズ=ヴァンズ 帽子=オイルワークス バッグ=ポーター 腕時計=カシオ
▶︎楠本さんのスナップをすべて見る楠本恭平さん (44歳)SSZのカーゴと、ブローシュアのシェルパーカ。ビームスの加藤忠幸さんが手掛ける両アイテムに上下それぞれの主役を任せ、リラックス感のあるルーズシルエットを構築した。
足元のヴァンズを含めて、いわゆる王道ストリート的な合わせ。そこに、トップスのブルーグラデーションやデカバッグで現代的な風味をさりげなくプラスしている。

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