
時が経つにつれてレザーのアジが増し、愛着も増す。どうしても加水分解に抗えないスニーカーにはない、永年の相棒としての趣が革靴にはある。なかでも街行く数奇者たちは、どんな傑作と歩みをともにするのか。具体的なモデルとともに、粋な合わせ方を探っていく。
【写真11点】「レッドウイング、オールデンetc.王道革靴の正しい合わせ方」の詳細写真をチェック① こだわりの脇役たちが支える、洗練と武骨のミックススタイル

シャツ=アーチ Tシャツ=ヘインズ パンツ=フランス軍 シューズ=オールデン 帽子=トラディショナルアウトドアデザイン 眼鏡=ギュパール 腕時計=ロレックス リング=カルティエ リング2=古着
▶︎萩中さんのスナップをすべて見る萩中孝章さん(33歳)ブルーシャツ、フランス軍由来のカーゴパンツ。リラックス感のあるフィッティングに洗練と武骨を混ぜ込んだシンプルスタイルを、こだわりの脇役たちが輝かせる。
時計、リング、そしてオールデンの外羽根。アメリカの名門が誇る通称“Vチップ”は、オリジナルの木型“モディファイドラスト”搭載の証明。凛々しくも優しい名機の名刺がわりだ。

② ベージュのスウェード製レッドウィングで品良く、まとまり良く

Gジャン=フルカウント Tシャツ=ユニクロ デニム=リーバイス シューズ=レッドウィング バッグ=コストコ
▶︎カンノさんのスナップをすべて見るカンノさん(40歳)ジャストサイズのデニム・オン・デニムにややルーズな白Tを挟み、エターナルかつモダンなスタイルに。ナチュラルな袖捲りにも、イヤミのないヌケを感じる。
行儀良く折り返したデニムの裾下から覗くのは、スウェード製レッドウィング。インディゴとも白とも相性のいい落ち着いたベージュカラーで、品良くまとまった装いに。

③ 合わせやすく歩きやすい。デイリーなパートナーに最適

Gジャン、パンツ、帽子=すべてボンクラ Tシャツ=ステューシー シューズ=パラブーツ 眼鏡=テンアイヴァン リング=不明
▶︎松本さんのスナップをすべて見る松本智徳さん(50歳)カーキのハット、濃紺のカバーオール、カーキのベイカーパンツ。森島久さんが手掛けるボンクラを頼りにリズミカルなカラーパレットを作り、パラブーツの黒い革靴で引き締めた。
“拝みモカ”で仕立てられた丸みのあるフォルムは、アイコニックでいてナチュラルな表情。ゆえに、合わせる服を選ばず。履き心地も優しく、デイリーなパートナーとして過不足なし。
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