すでに近づいてきた真冬の足音。その気配に怯えることなく冬の準備を進めるにあたっては、ヘヴィアウターの精査が最大の鍵となるハズだ。であれば、まずは昨季トレンドのおさらいを。今年初冬を彩った洒落者たちの主役をチェックして、後悔なき選択を。
【写真9点】「この冬に使える、先取りアウター集」の詳細を写真でチェック① たっぷりしたコートでスーツを巧みに着流す
コート、ジャケット、パーカ、パンツ＝すべて古着 ニット＝リパーパス シューズ＝サロモン 帽子＝ブイブイブイ 眼鏡＝アトリエマクリ バッグ＝オーユーエーティー 腕時計＝ハミルトン 手袋＝シュタイン
▶︎タカヤマさんのスナップをすべて見るタカヤマさん（36歳）スーツライクな上下に身を包み、インナーはニット。グレー基調の同色合わせもあって、いたってスマートな着こなしである。が、アウターの存在感で印象を上書きしてみせた。
中綿もシルエットもボリュームたっぷりのミリタリーコートを、無造作に羽織って完全武装。全体に比べてシンプルな首周りからパーカのフードを覗かせ、見事にバランスメイク。
② 遊びに満ちたレイヤーを定番コートが受け止める
コート＝ザクルーキッドテーラー ベスト＝スーパーヤヤ×レオローザ Gジャン＝エンツ パンツ＝エムオーディー シューズ＝スペルガ バッグ＝カラービーコン リング＝ノベック
▶︎齋藤さんのスナップをすべて見る齋藤篤史さん（36歳）上までボタンを留めたGジャンに、カラフルなブロックチェックのベストを重ね着。その個性をすんなり受け止める懐の深さこそ、シンプルなステンカラーコートの面目躍如だ。
賑やかなカラーパレットの上半身とメリハリをつけるべく、パンツ＆靴は足並みが揃った澄まし顔に。で、カラービーコンの鮮やかなバッグで再度遊ぶ。お上手ね！
③ コートの重みを引き立てる、軽快な脇役たち
コート＝ポロ ラルフ ローレン パーカ、パンツ＝ともにビームス シューズ＝ティンバーランド 帽子＝シュプリーム 眼鏡＝モスコット 腕時計＝セイコー ブレスレット＝ヴィンテージ
▶︎佐々木さんのスナップをすべて見る佐々木拓人さん（31歳）凹凸のある生地感と長めの着丈、温かみのあるトグル＆ロープ。クラシカルな“ラルフ”のダッフルコートで、スウェット・オン・スウェットのカジュアルスタイルに重みをプラスした。
とはいえ、青白の色使いや胸元のプリントで、重みを引き立てる“軽さ”への目配せもしっかり。シュプリームのキャップとダブルブリッジのアイウェアで作る顔周りの印象も秀逸だ。
④ トロミのあるレザーは今冬の再注目アイテムか!?
コート＝古着 ベスト＝フィルソン ニット＝ギャップ パンツ＝チャンピオン シューズ＝ニューバランス 眼鏡＝不明 バッグ＝ノーブランド 腕時計＝セイコー リング＝ミーアンドハー
▶︎武藤さんのスナップをすべて見る武藤裕司さん（35歳）フワモコの裏ボアを備えたスムースなレザージャケットは、優しくも上品な大人アウターの筆頭。その印象をあえてフレッシュに傾ける、ブルー＆ホワイトの使い方が巧みだ。
スウェットパンツでレザーとの硬軟差を調整し、締めにはレザー製ニューバランス「レーニア ロー」を合わせたのも妙手。バッグを含んだ粋な“ブレンド茶”もお見逃しなく。
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定番のダッフル、優しいレザー、モンスター級のミリタリーコートなど。モノ選びはさまざまながら、着こなしはどれも個性的。ヘヴィアウターを着つつもどこか軽やかに、が共通のテーマだったようにも思う。さて、今冬はどんなトレンドが生まれるか。今から楽しみ！
