
今回の主役は超ベーシックアイテム。寒い季節のTシャツ代わりとして、デイリーに頼れるスウェットシャツだ。イン・アウトの起用を問わずスタイルのベースとなり、無地、プリント、カラバリなどデザイン展開も実に多用。ゆえに、着こなしもこんなに多彩なのである。
【写真15点】「秋に使えるスウェットスタイル5例」の詳細を写真でチェック① エッジィなスウェットを軸に、黒の格上げメソッド目白押し

スウェット=ミヤギヒデタカ×アウェイクニューヨーク パンツ=ロット シューズ=ジーエイチバス 帽子=古着 眼鏡=エーディーエスアール ピアス=ノーブランド
▶︎Ryukuさんのスナップをすべて見るRyukuさん(29歳)モダンなルーズシルエットと、ヴィンテージ的フェード感を両立する黒いスウェット。ミヤギヒデタカとアウェイクニューヨークのコラボ作だ。そのエッジィな風格が、オールブラックスタイルをインスタントに格上げする。
アイテムごとに異なる黒の表情、白Tによるヌケ感メイクなど、モノトーンの鉄板攻略テクもしっかり網羅。装いを大人っぽくまとめる、ツヤのあるローファーもお見逃しなく。

② どシンプルのなかで映えるリラックスシルエットと遊び心

スウェット=エーランド Tシャツ、パンツ=ともにユニクロ シューズ=ナイキ
▶︎柿崎さんのスナップをすべて見る柿崎 郡さん(29歳)上下グレーのスウェットで、肩肘張らないワンマイルスタイルを体現。アクセサリーにも頼らず、ルックスはどシンプル。となれば自然と、シルエットにファーカスが絞られる。
韓国発のセレクトブランドによるスウェットシャツは、ドロップショルダーのリラックスフィット。同じく程よくユルめのパンツに合わせ、遊びあるイエローのエアマックス95で締め括った。


③ 全身で遊びつつ要所でまとめる、大人の差配がキラリ

スウェット=サミュエルゼリグ デニム=タンク シューズ=フィスキー 帽子=バイエー 眼鏡=ユウイチトヤマ ブレスレット=イーセットアンドコー ブレスレット2=マリアルドマン リング=カルティエ スカーフ=ジャーナルスタンダード
▶︎関さんのスナップをすべて見る関 大地さん(36歳)スウェットを着てデニムをはく。文字面をはフツウなのに、写真を見て驚きの個性派スタイル。デコラティブな刺繍&ワッペンでレトロなスポーツテイストを伝える1枚は、LAに拠点を置くサミュエルゼリグの作品だ。
逆スペードのパッチワークが際立つデニムは、文字通りタンクトップに特化したジャパンブランドによるもの。赤い靴もユニークながら、スウェットの色味とリンク。遊びつつ、要所でまとめる大人の差配。

④ 気ままなスウェット・オン・スウェットに好きが香る

スウェット=ジーユー パンツ=ジャーナルスタンダード シューズ=アシックス 帽子=不明 眼鏡=モスコット リング=古着
▶︎伊藤さんのスナップをすべて見る伊藤誠竜さん(29歳)フロントに鎮座するは、バンド「グレイトフル・デッド」による1976年リリースのアルバム『Steal Your Face』のグラフィック。GUの異色コラボを軸に、ラフなスウェット・オン・スウェットを気ままに満喫する。
スウェットシャツと反対色のキャップは、パンツのラインと色合わせ。さりげなくも重要な洒落見えのポイントだ。


⑤ ステイヤングなマインドを象徴するビビッドイエロー

スウェット=ラッセル パンツ=ポロ ラルフ ローレン シューズ=ヒュンメル 帽子=ニューエラ 眼鏡=エーディーエスアール 腕時計=シチズン ブレスレット=不明 リング=ヴィンテージ
▶︎土屋さんのスナップをすべて見る土屋さんデイリースタイルに取り入れた鮮やかなイエローが、ステイヤングな枯れないマインドを代弁。定番ブランドのルーズシルエットを選ぶグッドセンスも刮目に値する。
ビビッドなその色を周囲のブラウン系と上手に馴染ませる、チラ見せ白インナーの効果だって特筆。余裕と経験をベースに、今の気分でシンプルに楽しく装う。完璧である!

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超定番。いつだってそばにいてくれるだけに、いつもの1枚に着地しがち。年を追うごとに、“たかが”で選んでしまいがち。でも、“されど”で選べばもっと楽しい。何枚あっても困らないスウェットシャツに自らの好奇心を重ね、今季こそ新しいお気に入りを探そう。