
どれだけ歳を重ねても色褪せない、絶対的なカリスマ性。ふたりが肩を並べれば、その説得力は何倍にも増す。
モンクレールが新たに展開するグローバルキャンペーン「Warmer Together」で打ち出したのは、寒さを凌ぐダウンの機能性だけではない。そこに込められたのは、寄り添い合う人間関係、互いを温め合う“内側のぬくもり”の物語だ。

今回の主演に迎えられたのは、映画史上でも特別な位置を占めるロバート・デ・ニーロとアル・パチーノ。ライバル視されつつも長年の友である二人の共演は、ブランドのメッセージを一瞬で映画的な厚みへと昇華させる。
撮影はニューヨークで、ポートレートの名手プラトンがモノクロームの静謐なビジュアルを切り取った。短編のスペシャルムービーでは「友情」「尊敬」「つながり」「信頼」「ぬくもり」といったテーマを軸に、互いの存在感を引き立て合う様が描かれている。

映画ファンにとって、この顔合わせには特別な含意を感じざるを得ない。二人はイタリア系アメリカ人として同時代をひた走り、初期には互いに役を争ったことさえある。

『ゴッドファーザーPART II』では同一作品に名を連ねても直接の共演シーンはなく、本格的な火花を散らした“対決”として強烈に残るのが『ヒート』である(ただし、こちらも同じ画角内で対等に映るなどのシーンはほぼ皆無)。特に、刑事と犯罪者という鏡像的な関係を演じた彼らのカフェでの対話シーンは、スクリーン史に残る名場面として語り継がれている。
「Moncler Maya 70」40万5900円/モンクレール ジャパン 0120-938-795
今回のキャンペーンは、ブランドを象徴する「Moncler Maya 70」と、 「Bretagne(ブルターニュ)」の2つにフォーカスを置いている。山岳のDNAを受け継ぎながら、都会にも馴染むこのデザインこそ、モンクレールが長年貫いてきた美学の結晶である。
「ブルターニュ」45万8700円/モンクレール ジャパン 0120-938-795
このキャンペーンが面白いのは、単なる二大スターの豪華共演だけではない。ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノが体現するのは、ぶつかり合いながらも互いを高め合う“関係性の深さ”だ。
映画史に刻まれた彼らの軌跡――役を奪い合い、同じ作品で影響し合い、やがて友情を築いた経緯――は、モンクレールの言う「ぬくもりは分かち合うことで実感される」というメッセージそのもの。
モノクロの肖像が示すのは“時代を超える佇まい”であり、Moncler Maya 70やブルターニュのような名モデルは、映画における名優たちの立ち振る舞いと同じく、時代を超えて愛される存在だ。

映画ファンはスクリーンの中の伝説を思い出し、モンクレールのファンはプロダクトの背景にある物語性を味わう。両方の視点を持てば、このキャンペーンは単なる広告を超え、文化的な対話として楽しめるはずだ。
それにしても……ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノ、いくつになっても本当に格好いい!
[問い合わせ]モンクレール ジャパン0120-938-795