「ベーシックなアメカジスタイルが今の気分」だと語る根岸さん。それを体現した装いだ。着々と製品化が進む自慢のデニムに白T、そしてニットシャツを肩掛け。足元のスニーカーやデンハムコラボのプロハンターの時計、キャップなど小物はすべて黒で統一し、全身を引き締めた。デニムは価格・発売時期未定。肩に掛けたニット、Tシャツ=ともにデンハム スニーカー、キャップ=ともにビズビム メガネ=エフェクター 腕時計=プロハンター × デンハム
コンセプトは“究極にシンプルなデニム”。ただそれだけを提示し、あとは私のチームや協力いただいている工場に丸投げ(笑)。今までは細かく指示してきただけに、みんな困惑していましたね。
けれど、このデニムの誕生に携わった人たちの、いろんなアイデアが集約されているんです。
生地は12.5オンスと標準的ですが、織りの構成を工夫したことではき心地は実に軽やか。表情を決める加工だって、極々自然でさりげない。

あえて私が口出しした点を挙げれば、シルエットくらいかな。
ワタリは太くしつつ裾に向かって自然なテーパード。太い細いといったシルエットのトレンドを気にすることなく、クルマの運転も、バイクに跨がるときも、飛行機移動にだって気軽にはける。そんな、純粋にカッコいい“普通”のデニムに仕上がりました。
海外のデザイナーに会うときにコレをはいていると、みんな「それいいね、どこの?」って聞いてくるんです。それだけ今までのラインナップとは一線を画す、いいデニムができたんだな、と満足しています。
製品化にはもう少し時間がかかりそうで、次の春夏までには展開できるかな。スタイルやコーデを気にせず手軽にはける、これからのニュースタンダードとなる一本。
40〜50代にこそ似合うし、気に入ってもらえるはず。自信を持っておすすめできます。
OCEANS11月「やっぱりデニムは、人だ。」号から抜粋。さらに読むなら本誌をチェック!