“501ジレンマ”を払拭した、大人のためのデニムショーツ
501に対する長年のジレンマを抱える山越さんだが、その既成概念すらも払拭されるアイテムがある。それが「ショーツ」だという。

「30代に入ってからハマったサーフィンの影響が大きいかもしれません。普段の着こなしもサーフ寄りになり、とにかくショーツが好きで。ただ、サーフブランドで固めた『いかにも』な着こなしは避けたい。そんなとき、リーバイスのショーツなら程よく小綺麗にまとまり、個人的にはちょうどいいんです」。
特に、オーセンティックな信頼感が、大人のショーツへのハードルを下げてくれる。

「このホワイトショーツはベースが550で、8000円とかなりリーズナブル。サイズは36インチ。これぐらいのオーバーサイズでないと雰囲気が出ないような気がします。白パンが苦手な人や、ショーツを敬遠する大人もいるでしょう。でも、リーバイスのオーセンティックへの信頼が、挑戦への後押しをしてくれるんです」。

「あと、ショーツだとクラフト感というか温もりが出るじゃないですか。僕の中では、フルレングスの501だとどうもバランスが取りにくいと感じていたんですが、ショーツだとすんなりハマるという感覚があるんです」。
ここ最近の古着ブームで状態のいいヴィンテージのフルレングスは軒並み店頭から姿を消した印象だが、ショーツにはまだ良質なものが残っていると山越さんは着目する。

「一昨年に購入した501の『ロクロク』(66モデル)は、ワイドなシルエットと絶妙な色の落ち具合に惹かれました。ショーツは、タイトより少しゆとりがある方がいい。せっかくリラックスして穿きたいのに、窮屈なのは野暮ですよね。これは36インチですが、さらに40インチのものも所有しています」。
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