
だいぶ昔は高貴な色として敬われたらしいけれど、今や誰もが気軽に取り入れられるアクセントカラー。パープル。ただしその色の魅力は、定番色に比べてイマイチ浸透していない気もする。ってことで、あらためて着目。3つのスタイルでユーティリティ性を紐解こう。
【写真8点】「秋こそ着たいパープルお洒落上級者たち」の詳細を写真でチェック① 優しくフレッシュに寄り添うフェード・パープル
Tシャツ=ニコラスデイリー デニム=バイエイチ シューズ=パラブーツ 眼鏡=カーニー ブレスレット=エルメス
▶梅田さんのスナップをすべて見る梅田悠貴さん(35歳)ひと口に「紫」と言っても、ニュアンスは多種多様。なかでも手に取りやすいのは、きっとこんな色合いだろう。フェードした表情が優しく、ナチュラルな印象を強くする。
ゆえに白いパンツと合わせてもコントラストがつきすぎず、程良く調和。Tシャツとのワンツーコーデという王道のシンプルスタイルが、フレッシュに見違える。


② ディテールを効かせたブルー系グラデ
ジャケット、デニム、帽子、アクセサリー=すべてシュプリーム Tシャツ=ユニクロ シューズ=ドクターマーチン 腕時計=ロレックス ネックレス=クロムハーツ
▶矢山さんのスナップをすべて見る矢山拓也さん(45歳)お次は、パープルと親和性の高いインディゴとの合わせ。要はブルーグラデーションの延長として捉えた、洒脱でアクティブなデニムスタイルだ。
スポーティなブルゾンの存在感を引き立たせつつ、インナーで別ベクトルのパープルを用い、赤いバンダナでカラーバランスを再度整えるなど細かい技巧もキラリ。バランス良好。

③ オールブラックを個性的に昇華
シャツ、パンツ=ともにハレ Tシャツ=ユニクロ シューズ=オン 眼鏡=グッチ バッグ=カルバンクライン
▶山根さんのスナップをすべて見る山根一真さん(28歳)ラストは、全身黒にパープルを効かせた少々ドレッシーな着こなし。“あえて”を狙ったこの配色であれば、アクセントカラーの選択肢はだいぶ自由度が高い。
パープルの落ち着いた印象は、テーラードジャケットの上品さと相性良し。ビッグフレームのサングラスや話題のランニングシューズなど、脇役の選び方にも工夫アリ。

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秋こそ着たいかは個人差があるとしても、飽きずに着たいのは確か。パープルは色域も合わせの幅も実はかなり広く、上手に使えばスタイルのマンネリ化を巧みに防いでくれる。まずは試してみて!