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2025.10.29

ライフ

25年後には魚の数がゼロになる!? 若手漁師たちが訴える「いま日本の海で起きていること」


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連載「The BLUEKEEPERS Project」とは……

今年はサンマが豊漁で、価格も安い。脂のりもよく、魚体も大ぶりだ。すでに食卓に何度も上がった、という家庭も多いだろう。

私たち消費者が魚に求めるのは、せいぜい「安さ」と「美味しさ」くらいだが、海に出る漁師たちはまったく違う世界線を生きている。彼らが挑んでいるのは、「いかに魚を獲らず、漁業を守っていくか」という難題だ。
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9月上旬、「ウミとヒトのポジティブな関係をつくる」をパーパスに掲げ、 事業を展開するコンサルティング会社・UMITO Partners主催で開かれた「UMITOBA〜海と漁師を語らう場〜」には、漁師や漁業共同組合関係者、政治家らが一堂に会し、日本の海が抱える課題について意見を交わした。

【写真12点】「25年後に魚が枯渇する!? 漁師が伝えたい『いま日本の海で起きていること』」の詳細を写真でチェック

いかに魚を獲らず、収入を確保するか



国立研究開発法人水産研究・教育機構の調査によれば、日本の水産資源のおよそ半分が「枯渇の危機」にあり、日本の魚は2050年にゼロになりかねないという試算もある。主な要因は、海水温の上昇や乱獲による漁獲量の減少。25年後はもう目と鼻の先、水産資源を守る取り組みは待ったなしの状況だ。

いかに漁獲量を減らしつつ収入を確保し、小規模漁業を持続させるか。この問いに挑むため、島根、山口、兵庫から3組の漁師が登壇し、それぞれ実践していることを語った。
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