
逆に言えば、定番色の服を使えば遊びのあるスニーカー選びが際立つ。という当然の理。ただし、その“当たり前”の効力は絶大。ファッションが多様化の一途を辿る現代でも、見落とし&見くびりは厳禁なのである。そのエビデンスとなる3スタイル、さっくりご覧あれ。
【写真7点】「スニーカーで遊びたいなら、定番色コーデが最適解」の詳細写真をチェック① キュートな“コーギー”を散策のお供に

Tシャツ=ヴィオラアンドローゼス パンツ=ラルフ ローレン シューズ=バディー 帽子=ザノースフェイス 腕時計=ウニマティック
▶︎木下さんのスナップをすべて見る木下史彰さん(44歳)白いTシャツに、シアサッカー地のブルーストライプパンツ。その爽やかな色合いとは違えど、キャップも時計のダイヤルもベージュ系の定番色だ。
で、真っ赤なスニーカーをピンポイント使い。しかも、丸みのあるフォルムと毛足の長いベロアスエードで犬の“コーギー”に見立てた日本製の意欲作。超キュート。

② 曖昧な“枯れ色”に、フレッシュな新緑スニーカーが映える

Tシャツ=ユニクロ パンツ、シューズ=ともにジーユー 眼鏡=レイバン バッグ=エイチアンドエム 腕時計=カシオ ネックレス=チャコールグリーン
▶︎伊藤さんのスナップをすべて見る伊藤光洋さん(45歳)お次は、鮮やかなグリーンのローテクスニーカーが際立つ装い。枯れ感のあるベージュやグレーといった曖昧色でまとめたコーディネイトに、フレッシュな新緑的イメージを加えた。
腰から覗くキーホルダーの束やロールアップした袖周りなど、よくよく見れば足元以外のアクセントもしっかり。ウェアと色を合わせたラインソックスの使い方も上手い。

③ モノトーンをエネルギッシュにイヤミなく

カットソー、パンツ、ピアス、リング=すべて古着 シューズ=イッセイミヤケ
▶︎仲田さんのスナップをすべて見る仲田一真さん(22歳)上下で濃淡を使い分けたモノトーンの装いにおいて、トップスのペンキ跡とパンツのストライプ柄がラフ&シックな味わいをプラス。ルーズよりのシルエットもモダンに映る。
ただでさえ完成度の高いその装いが、スニーカーのオレンジカラーを味方につけてエネルギッシュな表情に。ピカピカではなく履き慣れた感じが、イヤミのない“こなれ見え”に導く。

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色使いが大胆なコーディネイトに遊びカラーのスニーカーを合わせても、ほとんどの場合が埋もれてしまう。まあ、それはそれで格好いいけれど。だから、服は定番色で選ぶのが無難。ただし、定番は一色にあらず。幅広いレンジから、自分らしい色を探してほしい。