OCEANS

SHARE

advertisement
  1. トップ
  2. ファッション
  3. 小栗 旬がスタイリスト三田真一とデニム対談「流行よりも、スタイルとしての格好良さ」

2025.09.25

ファッション

小栗 旬がスタイリスト三田真一とデニム対談「流行よりも、スタイルとしての格好良さ」


advertisement

▶︎すべての写真を見る

過去には何度か「デニムを真似したことがある」と語るほど、三田さんに信頼を寄せる小栗さん。

“仕事仲間”以上の関係性を持つふたりのトークからは、互いの仕事とファッションへのリスペクトが感じられた。

小栗 旬 × 三田真一 対談
好きなものをはき続けることで生まれるスタイル

——最初の出会いについて教えてください。
advertisement

小栗旬(以下、小栗) 20年ほど前のCM撮影ですね。自分もアパレルで働いていた時期があるので、あの世代のスタイリストさんには憧れを抱いていて、お会いしたときは「おお、この人が三田さんか!」って。当時から雑誌にバンバン紹介されていた方だったので、「俺もちょっと有名になったのかも」と思ったほどです(笑)。

三田真一(以下、三田) それはありがたい(笑)。僕が小栗さんに最初に抱いた印象は、感覚が鋭い、でも理論派。作品を作るときも「こういう理由でこう見せたい」と丁寧に説明してくれるので、一緒に作り込むのが楽しいです。

——役の衣装などを相談することはありますか?

小栗 役柄について考えてほしいときは相談させてもらっています。『リッチマン、プアウーマン』(2012年、小栗さん主演ドラマ)のときは、キャラクターにリアリティを持たせたくて一緒に作っていただきました。「今ならダブルのほうが絶対にいい」ってダブルのジャケットを提案してくださったのですが、それがめちゃくちゃハマって。

三田 ラペルの広いダブルね。あれは格好良かったね。

小栗 大事なお仕事のときは必ず、三田さんに相談させていただいています。あとは自分がファンサイトを運営しているので、ファンミーティングのグッズ、作品に参加したときにはスタッフさんのジャンパーを一緒に作ってもらったりして。

——そういった意味では、「俳優」と「スタイリスト」以上の関係性ですね。

小栗 そうですね。最近の僕の私服は、ほぼ(三田さんが手掛けるブランド)「I Need You Baby」ですから(笑)。あと年末は必ず、三田さんを筆頭に僕がお世話になっているスタッフさんが集まって忘年会を開催しているくらい。

三田 毎年、一緒に年越ししています。

クローゼットにはデニムが30本以上も

[左]ブルゾン66万円、カットソー10万円、デニム23万円、靴16万5000円/すべてディオール(クリスチャン ディオール 0120-02-1947)

[左]ブルゾン66万円、カットソー10万円、デニム23万円、靴16万5000円/すべてディオール(クリスチャン ディオール 0120-02-1947)


——今回、小栗さんには私物のデニムをミックスしてスタイリングを披露していただきました。普段、三田さんから小栗さんへデニムの提案をされることはありますか?

三田 プライベートではいていることが多いせいか、あまりないですね。

小栗 定期的にリサイクルに回していますが、常時30本は持っています。そのなかでもレギュラーではいているのは5〜6本くらい。ハイブランドからファストブランドまで、気に入ればブランドに関係なくはきます。デニムって大きな流行り廃りがないから、好きなタイプをひとつ持っておけば一生はけるかなって。

三田 今回の撮影でいえば、プラダのコーディネイトが特に良かった。あの太さのデニムパンツは背が高くないとハマらないから。

小栗 最近のコレクションのものなのですが、今一番のお気に入りで、週4ではいています。何でも合うので楽なんですよね。

三田 クロムハーツのデニムパンツもお似合いで。

小栗 2〜3年前に購入したブラックカラーのもの。クロスのレザーパッチが歪むくらいはき込んだほうが格好いいと思うし、ガンガン洗っているのでグレーになってしまいました(笑)。

スタイルとしての格好良さ

——10月16日(木)に配信されるNetflixシリーズ『匿名の恋人たち』ではデニムではなく、スーツ姿の小栗さんが見られますね。

小栗 僕が演じる藤原壮亮は製菓メーカーの御曹司で、とある理由から極度の潔癖症を患っているという役どころ。自分自身が汚れていると思い込んでいるので、症状がどんどん悪化して孤独になっていくという。

——壮亮を演じる際、どんな思いで向き合いましたか?

小栗 彼にはこれまで、捨てなければいけない感情がたくさんあったと思います。孤独の中で生きている人なので、もう少し楽にしてあげたいという思いはありました。誰しも触れられたくない傷やトラウマを持っていますが、それでも折り合いをつけて生きていく。その中で人生の喜びを感じられることを、作品を通して伝えたいです。

——小栗さんのことを近くで見ている三田さんにお聞きします。OCEANSの読者は40代前後の男性が多いのですが、どうやったら“小栗旬”になれると思いますか?

三田 難しい質問ですね(笑)。とりあえず筋トレじゃないですか?劇中での壮亮もムキムキですし。

——なるほど!では小栗さんに質問です。少しでも“小栗旬”に近づくために、普段から取り入れていることがあれば教えてください。

小栗 何だろうなあ(笑)。あ、でも毎朝ハチミツをかけたヨーグルトを食べています。

三田 あと今回のデニムもそうですが、自分が好きなものを着続けることも、スタイルとして格好いいですよね。だから“小栗旬”になるには筋トレとハチミツ入りヨーグルト、あとは好きなデニム、ということで(笑)。
俳優 小栗 旬●1982年生まれ。98年の連ドラ初出演を皮切りに、現在まで多くの映画やドラマ、舞台などに出演。2026年1月4日(日)からスタートするNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」に織田信長役で出演するなど待機作多数。主演作のNetflixシリーズ「匿名の恋人たち」が10月16日(木)から世界独占配信。
スタイリスト 三田真一●1975年生まれ。97年に独立。スタイリスト業に加え、近年ではアパレルブランド「I Need You Baby / アイニーヂューベイベー」を手掛けつつ、アート作品を制作するなど、その活動は多岐にわたる。

OCEANS 11月「やっぱりデニムは、人だ。」号から抜粋。さらに読むなら本誌をチェック! 

熊谷雄樹=写真 高木琢也=ヘアメイク オオサワ系=文

SHARE

advertisement
advertisement

次の記事を読み込んでいます。