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「エクスプローラーズ・オブ・ザ・イヤー」記念ライブトークも開催

©︎Bekka Skinner/National Geographic

©︎Bekka Skinner/National Geographic


7月には「エクスプローラーズ・オブ・ザ・イヤー」を受賞した2人を招いてライブトークも開催。司会は物理学者で海洋学者のヘレン・チェスキー。ロレックスとナショジオの70年超の協働を背景に、科学×映像×市民をつなぐ実践が語られた。
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ボルボログルは36年にわたるペンギン保護活動の成果(生息地3200万エーカー保護、250万羽超に恩恵)と、パタゴニアでの違法開発に司法で勝利し保護区拡張に結びつけた“エコサイド”が法廷で審理された画期的な裁判を報告。衛星追跡でマゼランペンギンの広域回遊を可視化し、保護根拠をデータで示す重要性、地域教育とエコツーリズムの責任ある設計を強調した。

グレゴリーは新シリーズ『Secrets of the Penguins』で、皇帝ペンギンの“10数mの海氷からの初飛び込み”や、空気潤滑で跳躍する秘訣など未記録の行動を紹介。野生動物映像は「人間の影響」を物語に組み込む段階にあり、気候危機を“気温・CO2”ではなく“自然喪失”として語るべきだと提起した。

Q&Aでは、海洋保護区設計と経済の両立、意思決定者を動かす“数字”と“感情”の両輪、観光地での距離感の守り方、サメと共存する行動変容の実例(監視・警報体制)を共有。
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今後は未解明のコロニー追跡を拡大し、長期ドキュメンタリーと連動した「インパクト・キャンペーン」で具体的な保全効果を生むことを誓った。
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